Applied Digital(APLD)の10億ドルAI戦略を徹底解剖:長期110億ドル契約と高速スケールを支える戦略的インフラ投資
このエピソードでは、AI時代を支える「ピック&ショベル」として急成長するApplied Digital(APLD)の次世代データセンター戦略を深く掘り下げます。
AI/HPCインフラへの集中と巨大契約
• Applied Digitalは、AI、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)、ネットワーキング向けのデータセンターを設計、建設、運営しています。報告セグメントはData Center Hosting(主に暗号資産マイニング向け)とHPC Hosting(AI/HPCテナント向け)の2つです。
• 同社の主要プロジェクトであるノースダコタ州エレンデールのPolaris Forge 1 (PF1) キャンパスは、CoreWeave, Inc.との長期リース契約により、400 MWの容量が満床となっています。
• このPF1の契約は長期(約15年間)にわたり、想定契約売上高は約110億ドルに上ります。
• 同社は液冷技術などの先端設計を採用し、PUE(電力使用効率)1.18想定という高効率・低水消費のインフラを目指しています。
事業拡大と資金調達の枠組み
• APLDは、ノースダコタ州ハーウッドでPolaris Forge 2 (PF2) キャンパス(280 MW、30億ドル規模)の建設に着工し、2026年に初期容量の立ち上げ、2027年初頭にフル稼働を予定しています。
• 事業拡大を加速させるため、Macquarieとの間でインフラ・プロジェクトファイナンスの枠組みを確立しており、最大50億ドルの優先出資枠を有しています。この資金調達は「電力確保→超高速建設→液冷最適化」の再現性を高める戦略の柱です。
• 2025年8月31日締めの最新四半期(Q1 FY2026)の総収益は6,420万ドルで、前年同期比で95%増となりました。この増加の約2,630万ドルは、HPC Hosting事業におけるテナントフィットアウトサービス関連の収益によるものです。
今後の展望
PF1のフル稼働時には、年間NOI(営業純利益)ランレート約5億ドルを目標としています。APLDの長期リース戦略と大型資本パートナーとの連携が、AIデータセンター市場でどのような競争優位性を発揮していくのかを解説します。