新しいワークフロー:構想からプロトタイプまでの高速サイクル
最新のプロジェクトでは、「アイデアの構想から提案書完成までを短期間で回すこと」が重視されている。これは、PowerPointで作成した構想を基に、AIツールを活用してモックアップやプロトタイプを即座に作成し、フィードバックを得ながら提案内容を洗練していくというサイクルが中心となる。
- ステップバイステップのプロセス:コンセプト整理 (Ideation): PdMとコンサルタントがPowerPointで基本コンセプトや要件を整理する。「初期段階からPdMのプロダクトビジョンとコンサルのビジネス視点をすり合わせ、スライドに仮のソリューション概要やユーザーストーリーをまとめ」る。Geminiなどの生成AIを活用し、市場調査や要件抽出を迅速化する。
- モックアップ作成 (Prototyping): コンセプトを具体化するため、Bolt.newのような生成AIプラットフォームを活用し、テキスト指示(例:「三目並べゲームを作って」)で即座に画面を生成する。PowerPoint自体で簡易な画面遷移モックを作成することも可能。作成した粗いプロトタイプは「Bolt.newではワンクリックでWeb公開可能」であり、チーム内で共有する。
- 内部レビューとフィードバック: 作成したモックをPdM・コンサル・デザイナーなどの関係者でレビューする。OneDrive経由のPowerPoint共有やBolt.newで公開したプロトタイプリンク共有により、非同期での確認・コメントが可能。「ユーザー視点とビジネス価値の両面からフィードバックを集め、改善点を洗い出し」ていく。
- 反復改善 (Iteration): フィードバックに基づきモックやスライドを修正する。Bolt.newで生成したUIはプロンプト調整で再生成を試みたり、必要に応じて直接コードやデザインを手直しする。PowerPointの提案書もアップデートし、ストーリーや画面例を最新にする。
- 提案書の仕上げ (Final Proposal): 完成したコンセプトをPowerPoint資料にまとめる。モックから得られた学びやユーザー反応を反映し、具体的な裏付けを示す。「Bolt.newで動作するデモのURLを提案書に含めたり、スクリーンショットや動画を埋め込んだり」することで、クライアントがイメージしやすいよう工夫する。これにより「短期間でMVP相当を提示することで、従来より説得力のある提案が可能になる」。
この新しいワークフローの実現には、PowerPointとBolt.newそれぞれの特性を理解し、効果的に組み合わせることが重要である。
- PowerPointの強み:
- コンサルタントにとって馴染み深く、直感的な操作で誰でも使いやすい。
- 資料作成だけでなく、簡易なプロトタイピングやストーリーボード作成にも活用可能。
- 「1つのツールですべてを表現できる」ため、非エンジニアやデザイナーもアイデア出しから画面遷移の説明まで一貫して関われる。
- スライドで画面の流れを物語ることで、UI/UXのストーリーを共有しやすい。
- Office 365のクラウド機能により、同時編集やコメント挿入が可能で、チームでの並行作業が容易。
- PowerPoint用アドオン(例: PowerMockup)でUIパーツを配置しワイヤーフレームを作成できる。
- Bolt.newの強み:
- StackBlitz社が提供するAI搭載のアプリ開発プラットフォーム。
- 「チャット感覚の対話型インターフェースにより、専門知識がなくても日本語や英語で指示を出すだけでWebアプリの画面やコードを自動生成できるのが最大の特徴」。
- 生成されるUIデザインの質が高く、「競合する他のAI生成ツールと比べても見栄えの良い画面を作ってくれる」と評価されている。
- Supabase等のバックエンド連携やNetlify/Vercelへのワンクリックデプロイが可能で、プロトタイプを即座にクラウド公開・共有できる。
- 「アイデアから数日で動くアプリをリリースでき、従来数ヶ月かかった開発期間を劇的に短縮し得る」と報告されている。
- 連携のポイント:
- 「PowerPointとBolt.newを組み合わせることで、静と動の補完関係を築ける」。
- PowerPointで企画意図やユーザー価値を整理し(静的な文書化)、描いた画面モックやフローをBolt.newで動くプロトタイプに変換する。
- Bolt.newで生成したアプリはURL共有が可能で、提案先に実際に触ってもらうことができる。
- PowerPoint側にはBolt.newの出力物をスクリーンショットやアニメーションGIF、動画として貼り付け、「ここから先は実際に動きます」と示唆を与える。
- 注意点として、「Bolt.newで生成したコードは現状やや整理されていない部分があるため、最終製品ではなくあくまでプロトタイプ用途と割り切」り、必要に応じてエンジニアが修正したり、GitHubにエクスポートしてブラッシュアップするフローも検討する。
- 「PowerPoint上の画面設計とBolt.new上の実装を行き来しながら、互いに矛盾がないか確認することが大切」。
2. ツールとしてのPowerPointとBolt.newの強みと連携