アンドレイ・カーパシー氏によるYC AIスタートアップスクール講演では、AI時代におけるソフトウェアの根本的な変革が解説されます。
ソフトウェアは従来の**コード(Software 1.0)から、、そしてプロンプト(Software 3.0)へと進化。この変化により、「最もホットな新しいプログラミング言語は英語である」**という時代が到来しています。
LLM(大規模言語モデル)は、訓練に巨額な資本支出がかかり、サービス提供は均質なAPIを介して行われるなど、電力や半導体工場のようなインフラとしての特性を持ちます。同時に、LLMは**オペレーティングシステム(OS)**のように複雑なソフトウェアエコシステムを形成しており、現在のLLMの利用状況は、1950年代から70年代のメインフレーム・タイムシェアリング時代に例えられ、ChatGPTは当時の「ターミナル」に相当するとされます。
**「AIは新しい電気である」**という言葉が示す通り、LLMは数十億もの人々が突然アクセス可能になった画期的な技術です。LLMは「人間精神の確率的シミュレーション」である一方で、幻覚、不安定な知能、記憶の課題、騙されやすさといった「心理的」な側面も指摘されています。
今後の大きな機会として、**人間を補助する「部分的な自律性を持つアプリ」の開発が挙げられます。これらのアプリでは、コンテキストのパッケージ化、複数LLMの連携、カスタムGUI、そしてユーザーがAIの自律度を調整できる「自律性スライダー」**が重要になります。AIによる生成と人間による検証の高速なループが、これからのUI/UXの中心となるでしょう。
「エージェントの時代」は2025年から2035年にかけて本格化すると予測されており、完全自律型ロボットではなく、まるで**「アイアンマンスーツ」のように人間を拡張するエージェント**の構築が目指されています。
また、**「Vibeコーディング」という、自然言語でAIに指示してソフトウェアを開発する新しいアプローチも登場しており、専門知識がないアマチュアプログラマーでも開発が可能になります。今後は、人間や従来のコンピューターだけでなく、「人間のようなコンピューターであるエージェント」**が情報を利用できるよう、/llms.txtのような標準形式で情報を提供していくことが強調されています。