HondaとPrinceton NuEnergy(PNE)が共同開発を進める次世代リサイクル技術の話です。両社は、次世代リチウムイオン電池リサイクル技術の実用化に向けた覚書(MOU)を締結しました。この提携の中核にあるのは、PNE独自の「低温プラズマアシスト分離プロセス(LPAS™)」を用いたダイレクトリサイクル技術です。この技術は、従来の製錬法とは異なり、電池材料を元素レベルまで分解せず、不純物を除去して正極材の結晶構造を直接修復する「Cathode-to-Cathode®」方式を採用しています。これにより、従来の水湿式製錬などと比較して製造コストを約48%、CO2排出量を約80%、水使用量を約70%削減するという圧倒的な効率性を実現しています。特筆すべきは、再生されたNMC正極材が新品(バージン材)と同等の性能を持つことが実証されている点であり、重要鉱物の回収率も95%以上を達成しています。