Efficacy and safety of obeldesivir in low-risk, non-hospitalised patients with COVID-19 (OAKTREE): a phase 3, randomised, double-blind, placebo-controlled study
DOI: 10.1016/S1473-3099(25)00238-5
https://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(25)00238-5/fulltext?rss=yes
この科学論文は、オベルデシビルという新しい経口抗ウイルス薬の有効性と安全性を評価するための第3相臨床試験「OAKTREE」について報告しています。この研究は、重症化リスクの低い非入院のCOVID-19患者を対象として米国と日本で実施されました。主要な発見は、オベルデシビルがプラセボと比較してSARS-CoV-2ウイルスRNA量をより大きく減少させたものの、症状緩和までの時間を有意に短縮しなかったことです。論文の著者らは、この結果は、ワクチン接種や自然免疫が高い現在のCOVID-19の状況下で、軽症患者における治療効果を評価することの難しさを反映している可能性があると考察しています。しかし、オベルデシビルは安全性が高く、忍容性も良好であることが示されました。