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Effectiveness and safety of an institutional aminoglycoside-based regimen as empirical treatment of patients with pyelonephritis

Citation
Journal of Antimicrobial Chemotherapy, 2020; 75(8): 2307–2313

概要
イスラエル・テルアビブの三次医療機関において、2016年に腎盂腎炎入院患者の初期治療としてアミノグリコシド系抗菌薬を第一選択とする院内ガイドラインを導入し、その後の臨床成績を後方視的に検証した。2017年1月〜2019年4月に入院し、培養陽性で腎盂腎炎と診断された成人2,026例が対象。715例がアミノグリコシド(ゲンタマイシンまたはアミカシン)を、1,311例が非アミノグリコシド薬(セフトリアキソン、ピペラシリン/タゾバクタム、カルバペネム、フルオロキノロンなど)を初期治療として受けた。

結論
アミノグリコシドを初期経験的治療として用いる施設プロトコルは、腎盂腎炎患者においてin vitro活性の向上と30日死亡率の低下に関連し、腎毒性の増加は認めなかった。特にESBL産生菌が多い環境では、カルバペネム節約の有力な選択肢となり得る。