Discontinuing MRSA and VRE Contact Precautions: Defining Hospital Characteristics and Infection Prevention Practices Predicting Safe De-escalation
Citation
Infection Control & Hospital Epidemiology, 2022; 43(11): 1595–1602
論文の要約
本研究は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)およびバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)に対する接触予防策を、中止できる条件を明らかにするために、15施設の短期入院病院でInterrupted Time Series デザインにより実施された。
介入内容:12施設では接触予防策を中止し、3施設では継続した。MRSAおよびVREによる院内感染(HAI)の発生率を、中止前後で比較。
主要結果:中止群のHAI発生率には有意な増加はなく、MRSA HAIは0.14→0.15件/1,000患者日、VRE HAIは0.05→0.05件であった。
リスク要因分析:中止が安全に行えた施設はいずれも、ベースラインでHAI率が低く、手指衛生の遵守が高かった。さらに、半個室を多く持つ構造も安全性と関連していた。
意義
本研究は、接触予防策を中止しても、適切な感染制御体制(低HAI率と高い手指衛生遵守)が整っていれば、非アウトブレイク環境下でも安全に対応可能であることを示唆している。感染症診療や病院運営の効率化につながる重要な知見である。