今回のテーマは「医師のやりがい」です。特に、地域や中小病院で活躍するプライマリ・ケア認定医(PC医)の先生方は、一体どんな瞬間に「この仕事をしていて良かった」と感じるのでしょうか?キャリアの懸念が報告されることもある中で、彼らの仕事の満足度やレジリエンスを支える具体的な経験に焦点を当てた質の高い論文を、私たちと一緒に楽しく掘り下げていきましょう。
日本の認定プライマリ・ケア医(PCPs)が仕事で意味を見出す経験を定性的に探求するため、日本プライマリ・ケア連合学会(JPCA)認定医など14名を対象に半構造化面接を実施し、テーマ分析を行いました。
その結果、やりがいを感じる経験として6つのテーマが特定されました。
具体的には、「多様な健康問題の管理」や「継続性による信頼関係構築」といった臨床能力向上に関連する経験と、「多職種連携による複雑な問題支援」、「教育・地域社会への貢献」といった他者やコミュニティへの貢献に関連する経験です。
PCPsは、実践を通じた自己の成長と、より広範な社会への貢献という2つの主要な経路から仕事に意義を見出していることが示されました。この知見は、PCPの動機付けやレジリエンスを高める上で重要であると考えられます。
Yamamoto Y, Haruta J, Goto R, Maeno T. Meaningful work experiences of certified primary care physicians in Japan: a qualitative study. BMC Primary Care. 2025;26:328.
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