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プライマリ・ケアの現場で 「専門医にコンサルトしたけど、なんだか話が噛み合わない…」「このタイミングで紹介して良かったのかな?」そんな風に悩んだ経験はありませんか?

患者さんのために不可欠なプライマリ・ケア医と専門医の連携。しかし、診断の確信度や視点の違いから、すれ違いが生まれることもしばしばです。

今回は、そんな悩みを解決するヒントとなる論文をご紹介します。日本病院総合診療医学会の若手医師会が提唱する「5Gアプローチ」は、明日からの臨床ですぐに実践できる、連携を円滑にするための5つの原則です。

この「5Gアプローチ」を学ぶことで、専門医とのコミュニケーションが円滑になり、不要な検査や治療の遅れを防ぎ、患者さんのアウトカム向上にも繋がるはずです。

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プライマリ・ケア医と専門医の効果的な連携は、患者アウトカムの向上と医療資源の適切な利用に不可欠です。しかし、両者の視点の違いが、診断や治療におけるギャップを生じさせることがあります。本論文では、この課題に対処するため、日本病院総合診療医学会の若手医師会が「5Gアプローチ」という5つの原則を提唱しています。

(1)診断の不確実性を受け入れ共有する「Gray Tolerance」(寛容さ)

(2)コンサルトの基準を明確にする「Guiding Criteria」(指針)

(3)段階的な治療移行を可能にする「Gradual Transition」(段階的移行)

(4)現場での直接対話を促す「Ground-Level Coordination」(現場での調整)

(5)フィードバックを通じた相互学習を行う「Growth Through Follow-up」(成長)から構成されます。

これらの原則を適用することで、両者間の連携が促進され、患者ケアの質の向上が期待されます。

Ishizuka K, Miyagami T, Kanzawa Y, Harada A, Aoki D, Umezawa Y, et al. 5G approach: Enhancing collaboration between primary care and specialist physicians. J Gen Fam Med. 2025; [DOI: 10.1002/jgf2.70049].

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