「検診で脂肪肝って言われたけど、大丈夫?」 「非アルコール性って言うけど、お酒を少し飲む患者さんにはどう説明したらいいんだろう?」
外来で非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の患者さんに出会う機会は非常に多いですよね。生活習慣病との関連も深く、どこまで介入すべきか悩む先生も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな日常診療の疑問に答えるべく、日本消化器病学会と日本肝臓学会が合同で作成した「NAFLD/NASH診療ガイドライン 2020(改訂第2版)」をピックアップ! このガイドラインがどのように作られたのか、その背景から丁寧に解説します。
最新のエビデンスに基づいた診断の流れや治療の選択肢はもちろん、「実は予後を左右する最も重要な因子は〇〇だった!」「肝臓以外の臓器にも影響が…?」といった、臨床に役立つ重要なポイントを、論文を楽しく学ぶいつものスタイルでお届けします。
明日からの診療がちょっと変わる、そんな知識を一緒に学びませんか?
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本ガイドラインは、日本消化器病学会と日本肝臓学会が合同で改訂した、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)および非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に関する診療指針です。Minds診療ガイドライン作成マニュアルに準拠し、CQ・BQ・FRQの形式で構成されています。
NAFLDは進行しないNAFLと、肝硬変や肝癌に至る可能性のあるNASHに分類されます。その生命予後に最も関連する病理所見は肝線維化であり、線維化の程度に応じた管理の重要性が強調されています。
診断においては、FIB-4 indexなどの非侵襲的マーカーによる一次スクリーニングから、エラストグラフィや肝生検による精密検査への流れがフローチャートで示されています。
治療は食事・運動療法による減量が基本ですが、糖尿病合併例におけるピオグリタゾンやビタミンEの有効性も推奨されています。
日本消化器病学会, 日本肝臓学会. NAFLD/NASH診療ガイドライン 2020(改訂第 2版). 東京: 南江堂; 2020.
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