シリコンバレーの親たちは、自らはテクノロジーを生み出す立場でありながら、実は自分たちの子どもをテクノロジーから遠ざけようとしている――。ビル・ゲイツは娘のゲーム時間を制限するとともに、14歳になるまでスマホを与えなかった。ティム・クックは自身には子どもはいないが、姪のSNS利用に反対しているというのも有名な話だ。そして昨年5月、世界保健機関(WHO)はゲーム障害を「国際疾病」、つまり病気として正式に認定。このように、スマホなどの普及でインターネットやゲーム依存の問題が深刻化し、子どもたちの健康が害されることへの懸念が強まる中、欧米で暮らす親たちの間で起こっているのが「育児のローテク化」である。このムーブメントの中身と、浮き彫りにする「親たちがほんとうに考えなければいけないこと」について、育児中のミレニアル世代親2人がトーク。