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1.論文のタイトルDynamic changes in bleeding sites: Evaluating contrast extravasation on computed tomography and angiography in pelvic fractures

2.CitationJ Trauma Acute Care Surg. 2025;98: 48–54

3.論文内容のまとめ本研究は、骨盤骨折患者において造影CT(CECT)で認められる造影剤漏出(ブラッシュ)と、その後に実施される血管造影(AG)における出血部位の一致率を、解剖学的部位別に評価することを目的とした単施設後ろ向き研究である。2015年から2023年の間に、CECT後にAGを施行した18歳以上の骨盤骨折患者87名を対象とした。解析では、個人単位での一致率に加え、骨盤内の動脈解剖に基づき、左右それぞれを内腸骨動脈の前方領域と後方領域に分けた解剖学的単位での検討が行われた。

研究の結果、個人単位でのCECTとAGの一致率は83%であったが、解剖学的部位単位での一致率は53%と有意に低かった。また、CECTで片側のみにブラッシュが認められた患者のうち、33%においてAG時に反対側で新たなブラッシュが確認された。これらの結果は、骨盤骨折に伴う活動性出血の部位が時間の経過とともに動的に変化することを示唆している。結論として、CECTの所見のみに基づいて治療対象を限定するのではなく、AG施行時には両側の骨盤動脈を包括的に評価することの重要性が強調されている。

4.批判的吟味