第90章へようこそ。
今日のテーマは「nextから生まれる世界」です。
ここ数章で、あるパターンが繰り返し現れてきました。
Displayを実装すれば、to_stringが手に入る。
Fromを実装すれば、Intoが手に入る。
Derefを実装すれば、メソッド呼び出しの透過性が手に入る。
一つを実装すれば、多くが手に入る。
Rustのトレイト設計に貫かれた原則です。
今日は、この原則の究極の体現者を見ます。
Iteratorトレイト。
Iteratorトレイトで実装が求められるメソッドは、たった一つです。
nextメソッド。「次の要素を返す」。それだけ。
このたった一つのメソッドから、数十のメソッドが生まれます。