第93章へようこそ。
今日のテーマは「型の始まりの姿」です。
前章でDropを学びました。値がスコープを抜けるとき、何が起きるか。所有権の終わり。
今日は反対の方向を見ます。値が生まれるとき。型の始まりの姿。
Rustには「何も指定しなかったときの値」を定義するトレイトがあります。Defaultです。
数値型のデフォルトは0。boolのデフォルトはfalse。Stringのデフォルトは空文字列。Vecのデフォルトは空のベクタ。
これは便利な省略ではありません。型にとって「何も入っていない状態」「出発点」が何であるかを、型システムの中で表現する仕組みです。