第96章へようこそ。
今日のテーマは「ブランケット実装」です。
前章では、トレイトオブジェクトを学びました。
型を消して、トレイトだけで値を扱う仕組みでした。
今日は、トレイトシステムのもう一つの強力な仕組みに踏み込みます。
Displayを実装した型は、to_stringメソッドが使えます。
自分でto_stringを実装した覚えはない。Displayだけを実装した。
なのに、to_stringが手に入っている。
これがブランケット実装です。
「Displayを実装しているすべての型に、ToStringを自動的に実装する。」
この一文が、標準ライブラリに書かれている。
一つの型に対する実装ではない。
条件を満たすすべての型に対する、一括の実装です。