第97章へようこそ。
今日のテーマは「所有権がスレッド安全を生む」です。
第42章でSendとSyncに触れました。そこではスレッドの安全性という文脈の中で、名前と基本的な意味を紹介しました。
今日は、SendとSyncをトレイトとして深く見ます。
なぜメソッドが一つもないのか。なぜコンパイラが自動的に実装するのか。そしてなぜ所有権のルールだけでスレッド安全が実現されるのか。
Rustの並行性の安全保証は、ランタイムの仕組みではありません。
SendとSyncという二つのマーカートレイトと、所有権の規則の組み合わせで、コンパイル時に実現されている。