- 最近、編集者として『宇宙兄弟』や『ドラゴン桜』を手がけたコルクの佐渡島さんにご依頼いただき、漫画家や編集者を対象に、2年ぶりにワークショップをやった安斎。
- 漫画家などのクリエイターは、日々自分に問いを投げかけつつ作品を作っているが、佐渡島さん曰く、編集者やクリエイター自身がどのような問いを持っているかが、日々のクリエイションを左右するとのこと。
- 特に“クリエイションにおけるダメな問い”を考える際には、問いのデザインの一般論とは違うものが多く興味深かった。一般論では「そもそも〜」と前提を問い直すような壮大な問いが大事にされるが、参加者のなかには「問いは、自分の扱えるミニマムな範疇に留めておくほうがむしろ筆が進む」という声も多かった。
- ビジネスにおいても、最初は「自分が楽しいかどうか」という衝動起点で問いを投げかけることができていても年齢を重ねるごとに視野が広がり、インサイドアウトに特化した問いを立て辛くなってくる。
- 広い意味での「クリエイターが持つべき問い」は、問題解決的な視点での問いとは別物であり、また、フェーズ別に変わってくるものでもあるのかもしれない。