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『資本主義と奴隷制』

エリック・ウィリアムズ|中山毅・訳|ちくま学芸文庫|2020年7月10日

朗読箇所:第1章「黒人奴隷制の起源」より、P.39〜45

なぜイギリスは世界ではじめての工業化を成し遂げ、ヴィクトリア時代の繁栄を謳歌しえたのか。この歴史学の大問題について、20世紀半ばまでは、イギリス人、特にピューリタンの勤勉と禁欲と合理主義の精神がそれを可能にしたのだとする見方が支配的だった。これに敢然と異を唱えたのが、本書『資本主義と奴隷制』である。今まで誰も注目しなかったカリブ海域史研究に取り組んだウィリアムズは、奴隷貿易と奴隷制プランテーションによって蓄積された資本こそが、産業革命をもたらしたことを突き止める。歴史学の常識をくつがえした金字塔的名著を、ついに文庫化。

https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480099921/

企画・朗読:若林恵 

録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds) 

制作協力:宮野川真(Song X Jazz) 

音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii 

黒鳥福祉センターにて収録