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『未来派:百年後を羨望した芸術家たち』

多木浩二|コトニ社|2021年6月11日

朗読箇所|5「宣言:羽のついた「ことば」が世界を飛びまわる」(P.86〜99)







なぜ百年後を羨望するか?

私たちは、なぜ未来に憧れ、そして失敗するのか。

20世紀、そして21世紀における文化・政治・テクノロジー・広告といったさまざまな人間活動の萌芽であった芸術・社会運動「未来派」。その「未来派」の全容に、宣言・運動・詩法・建築・ネットワーク・ダイナミズム・音楽・ファシズム・起源という9つの切り口で迫り、現代における「未来観」の再考をはかる。



哲学者・美術批評家の多木浩二がイタリアで渉猟した膨大な書物や資料をもとに書いた渾身の遺作。

【目次】



第1章 未来派という現象

 1 始動:『ポエジア』から『フィガロ』へ

 2 運動:すべては動く、すべては走る、すべては変わる

 3 詩法:人間の言葉を変える

 4 建築:あたらしい都市

 5 宣言:羽のついた「ことば」が世界を飛びまわる

 6 ダイナミズム:未来派がもたらす概念

 7 音楽:騒音が世界を変える

 8 ファシズム:全体主義の出発点

 9 起源:マリネッティの感受性と詩的思考

第2章 未来派ギャラリー

第3章 機械・ファシズム、そして人間

付録 未来派宣言の数々

 1 未来派創立宣言

 2 未来派画家宣言

 3 未来派絵画技法宣言

 4 未来派音楽家宣言

 5 未来派彫刻技法宣言

 6 騒音芸術

 7 シンタックスの破壊 脈絡なき想像力 自由になった言葉

 8 音、騒音、そして匂いの絵画

 9 未来派建築宣言

 10 全世界の未来派的再建

 11 未来派的映画



あとがきにかえて 多木陽介



https://www.kotonisha.com/project-05





企画・朗読:若林恵

録音・編集:宮本貴文(エフエムサウンズ)

音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii

黒鳥福祉センターにて収録