『疲労社会』
ビョンチョル・ハン|横山陸・訳|花伝社|2021年10月13日
朗読箇所:「規律(ディシプリン)社会の彼岸」(P.25-32)
私たちはいつまで「できること」を証明し続けなければならないのか?
絶え間ない能力の発揮と成果を求められる現代社会。
「主体性」を祭り上げ、人々が互いにせめぎ合い、自己さえ搾取せざるを得ない社会構造。この現代の病理を特異な感性から解き明かし、「創造性」「和解」をもたらす新たな「疲労」のかたち──「なにもしない」ことの可能性を探る。
倦み疲れ、燃え尽きる現代社会への哲学的治療の試み
ドイツ観念論から出発し、現代思想界の先端を走るビョンチョル・ハン、その代表作にしてヨーロッパ20カ国以上で刊行されたベストセラー、待望の邦訳
【目次】
■ 疲れたプロメテウス
■ 精神的暴力
■ 規律(ディシプリン)社会の彼岸
■ 深い退屈
■ 活動的な生
■ 見ることの教育学
■ バートルビーの場合
■ 疲労社会
■ 燃え尽き症(バーンアウト)社会
■ 訳者あとがきに代えて
http://www.kadensha.net/books/2021/202110hiroushakai.html
企画・朗読:若林恵
録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)
音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii
黒鳥福祉センターにて収録