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Description

『武器としてのヒップホップ』



ダースレイダー|幻冬舎|2021年12月8日



朗読箇所:「Where you at」「Feel」「Knowledge Reigns」(P.108〜123)





ヒップホップは逆転現象だ。病、貧困、劣等感……。パワーの絶対値だけを力に変える!自らも脳梗塞、余命5年の宣告をヒップホップによって救われた、博学の現役ラッパーが鮮やかに紐解く、その哲学、使い道。



DJのように過去と現在をつなげ、MCのように混沌を乗りこなせ、

スクラッチは自分だけが世界に刻む新しい音だ!



1973年のアメリカの手作りパーティから始まったヒップホップは、今、世界でもっとも聞かれる音楽ジャンルだ。ヒップホップは、常に前提を問う。お前は誰だ? お前は今どこにいるんだ? どこから来たのか? どこへ行くのか? 繰り返されるこれらの問いが世界の流れを知覚させる。

「The MC」「Break 」「 Beat」「Loop」……28のヒップホップ用語を軸に、逆境の乗り越え方、隙間をつく思考法、日常の目の付け所など、ヒップホップの精神とともに、閉じ行く社会のなかで、瓦礫を搔い潜る生き方を伝授する。 

構造の外に出ろ!

それしか選択肢がないと思うから構造が続く。

ならば別の選択肢を思い付け。

「言葉を演奏する」という途方もない選択肢に気付いた

ヒップホップは「外の選択肢」を示し続ける。

まさに社会のハッキング。

現役ラッパーがアジテートする!

──宮台真司(社会学者)



混乱こそ当たり前の世の中で

「お前は誰だ?」に答えるために"新しい動き"を身につける。

──植本一子(写真家)



あるものを使い倒せ。

楽器がないなら武器を取れ。進歩と踊る足を止めない為に。

イズムの<差異>より、同じ世界の<裏表>を繋ぐリズムを感じろ。

──荘子it (Dos Monos)



この本を読み、全ては表裏一体だと気付いた私は向かう"確かな未知へ"。

──なみちえ(ラッパー)



ヒップホップの教科書はいっぱいある。

でもヒップホップ精神(スピリット)の教科書はこの一冊でいい。

──都築響一(編集者)



https://www.gentosha.co.jp/book/b14045.html





企画・朗読:若林恵

録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)

音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii

黒鳥福祉センターにて収録