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Description

『著作権は文化を発展させるのか:人権と文化コモンズ』



山田奨治|人文書院|2021年7月30日



朗読箇所:第9章「『文化の発展』のために」(P.243〜269)





著作権のパラダイム転換へ



複雑になるだけの著作権は本当に文化のためになっているのか? それはユーザーの権利を阻害していないだろうか? 本書はこうした観点から、権利論とコモンズ論を基軸に人文社会、自然科学の知見を幅広く援用し、そもそも文化とは何かまで根底的に問い直す。ユーザーの人権という視点から、数百年に及ぶ著作権のパラダイム転換を提案する意欲作。



「ひとは影響を受けた作品を身体化し、所有している。作品のユーザーにも人権にもとづく権利があるのではないか。「文化」は集団的なものであり私的所有とは相性が悪いのではないか。そういった考えが本書の底流にある。これは論争を呼ぶアイデアだと思う」

【目次】



はじめに



第Ⅰ部 作者とユーザーの人権



第一章 著作権の人権論

第二章 障害者アートをめぐって

第三章 ユーザーの人権

第四章 作品が身体化する



第Ⅱ部 「文化」とは何か



第五章 「文化」概念の変遷

第六章 日本の「文化」概念の現在地



第Ⅲ部 文化のコモンズへ



第七章 文化コモンズを考える

第八章 「海賊版」からオープンアクセスへ

第九章 「文化の発展」のために



あとがき



http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b582019.html





企画・朗読:若林恵

録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)

音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii

黒鳥福祉センターにて収録