『転んでもいい主義のあゆみ:日本のプラグマティズム入門』
荒木優太|2021年11月26日|フィルムアート社
朗読箇所:第6章「倫理×プラグマティズム=清水幾太郎」より(P.132〜147)
「ふわふわ」を正し、じたばたしながら、「くよくよ」を守れ。ポジティブになれない日本人のための試行錯誤論、ここに見参!! 在野研究者・荒木優太が日本のプラグマティズム受容史を探索しながら「転んでもいい主義」をガイドする、待望の新刊!
試行錯誤は人間の最大の武器であるはずなのに、今の日本には「可謬主義=転んでもいい主義」が足りない!──「失敗すること」を日本人はどう考えてきたのか? 異様に前向きなアメリカ文化によって開拓されたプラグマティズム思想が日本でどのように受容されてきたのか(されてこなかったのか)、その歴史をたどりながら人間の生の営みのその根本へと手探りで進んでいく。人生はクソゲー。だけど「七転び八起き」で生きていく勇気がわいてくる、「八回目に起き上がるための」日本式プラグマティズム入門書。
【目次】
序 八回目に起き上がるために
第1章 プラグマティズムを大雑把に理解する
第2章 評論×プラグマティズム=田中王堂
第3章 政経×プラグマティズム=石橋湛山
第4章 教育×プラグマティズム=田制佐重
第5章 スポーツ×プラグマティズム=三隅一成
第6章 倫理×プラグマティズム=清水幾太郎
第7章 『思想の科学』の周辺
第8章 哲学×プラグマティズム=鶴見俊輔
終章 試行錯誤のアンチノミーのなかで
あとがき
http://filmart.co.jp/books/jinbun/pragmatism/
企画・朗読:若林恵
録音・編集:山口宜大(Magic Mill Sounds)
音楽:yasuhiro morinaga + maiko ishii
黒鳥福祉センターにて収録