ジュエリー法務のインクルージョン第006回(モーパッサン『首飾り』朗読後編) あらすじ フォレスチエ夫人は気前よく宝石箱を開けて見せ、マティルドにどれでも好きなものを持っていくように言う。その中でもダイヤの素晴らしい首かざりがどうしても欲しくなったマティルドはそれを借りていくことにする。パーティー当日、美しく上品に着飾ったマティルドに男という男は目を向け、ダンスを申し込みたがった。彼女はおのれの美貌の勝利、成功の栄光に浸りながら至福のなかで無我夢中になって踊るのであった。
ところが、パーティーからの帰宅後、マティルドは借りた首飾りを失くしたことに気づく。夫ともに探すがどうしても見つからない。そこで夫は、同じ品を見つけて返すことを提案する。宝石商を渡り歩いた末、借りたものと寸分違わぬ首かざりをみつける。ところがそれは最低でも3万6000フランはするものであった。結局、借金をしてまでその首かざりを買い、何食わぬ顔でフォレスチエ夫人に返すのであった。
それから、ロワゼル夫妻は巨額の負債を返すため、住まいも引き払い、屋根裏に間借りして切り詰めた生活を送ることとなる。今までメイドに任せきりであった家事を一切こなし、買い物に行く際もなるべく値切っては苦しい財布から一銭でも守ろうとした。この苦しい生活は10年続き、ついに借金をすべて返し終えたのである。マティルドは貧乏生活が身についてかつての美貌は失われていた。それでも時々、楽しかったあの日のパーティーを思い出すのであった。
(Wikipediaより)