柔道創設者の嘉納治五郎さんの有名な言葉"柔よく剛を制す"は、改めて私自身の人生の大きなテーマになるなあと感じました
筑波大学 特命教授 真田久さん曰く
"自分よりも強い相手であっても、それを上手く使えば投げられる、勝つことができる、このことを発見したということが、柔道が世界にも広まっていくきっかけになったと思うんですね"
"というのは、こういう考えというのは西洋では、そんなにはないわけですよね。でも相手の力を利用して勝つというですね、これは極めてユニークな武術のあり方で、で、それに多くの人が共鳴して感動してそれを実際に取り入れてやっていくと、いうことだと思うんですね"
ここから私は思いました
1、力は強さではない
→逆転の発想
2、利用することが強さである
→体系だったメソッド
3、実践し証明することが鍵である
→仮説検証
"柔よく剛を制す"
自分にとってこの言葉は、とても自分に染み込んでいる言葉のように感じます
それは、もしかすると、小さい頃に見た"柔道一直線"の近藤正臣さんの足ピアノの衝撃などの影響もあるのかもしれません笑
アントニオ猪木さんがもっと体の大きなプロレスラーに立ち向かっていくことに興奮したことも、そこに原点があったような気もします
さらにウルトラマンが大きな怪獣にやられながらも最後にカラータイマーが鳴りながら、間一髪で勝つ興奮も
いつしかその気持ちは、どちらかというと自分も決して強くないチームに入って、そこをなんとか強いチームへしていくことに感動を覚えたり、そんな自分ごとにまでなっていった気がします
改めてこの言葉を考えてみると、すごい言葉だなと思います
力が強さにならない!?そんなことあり得る?まったくもって逆転の発想であって、常識を打ち破るイノベーター的発想だなとつくづく思います
そしてそれは、単なる思いつきではなくて、様々な柔術のメソッドを学んで新たに体系化されたものであること
そして、単なる理論ではなく、仮説を実行しまくって、実証を重ねられた結果のものであるということ
それが、いつしか、日本、さらには世界を席巻するようになり、知らない間に自分の価値観の根幹をなす考えになっているということ
それは、今からたった100年ほど前に、嘉納治五郎さんという1人の日本人が作られたものであるということに、震えるほどに感動してしまいました
イノベーションの世界では、とかく、決して力が強い状況からは始まらないことが多いかもしれない
だからと言って諦める必要はない、そこから他の力を利用することによって、強さを得ることもできる
そしてそれを、実証していくことで、本当の自分の強さにしていくことができる
僕にとっては、"柔よく剛を制す"ような生き方をしたいと思うし
"柔よく剛を制す"を生み出されたプロセスで、自分なりの新しい価値を生み出したいとも思いました
そんな話をしています^ ^
参考:NHKEテレ東京 先人たちの底力 知恵泉(ちえいず) 古いものをヒットさせるには? 嘉納治五郎初回放送日: 2023年12月19日 https://www.nhk.jp/p/chieizu/ts/R6Z2J4WP1Z/episode/te/L6RR1Y6VQG/
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