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エペジーーンで東京オリンピックのフェンシング金メダルを取られた見延和靖さんの言葉に震えました

小林アナウンサーが、それほどまでに打ち込めるストイックさはどこからくるでしょうか"との答えとして

見延さん曰く

"世の中に価値を生み出すというものは、大きく分けて2つしかないかなと思っています。

それは、何もないところから何かを生み出す「0から1を生み出す価値」と、もうこれ以上ないだろうという「100をやりきった先の101を生み出す価値」です。

僕は、その101を作ることが世の中に価値を生み出す大きなものだと思います。

この世に生まれてきたからには、何かひとつ僕もこの世の中に貢献していきたい。これが、まだまだやりたいなと思える原動力のひとつかなとは思います。"

ここから私は思いました

1、限界を超えた先に本当の価値がある

2、自身のネットワークの限界を超えることで価値が生まれる

3、貢献意識が挑戦の原動力となる

東京オリンピックの時には、私もめちゃくちゃ感動したエペジーーンの快挙でしたが、見延さんがその後苦しんで、そして今をまた新たに進まれているということにとても感動しました

1、限界を超えた先に本当の価値がある

イノベーションの世界では、0→1の世界と、0→100の世界の話を良くしていて、海外の方からたまに、日本はどちらかというと、0→100が得意なので、我が国は0→1が得意なので、良いマッチングですね、なんて言い方をされたこともあります

必ずしもそうではないとも思うのですが、100→101を目指すというのは斬新な話でした。金メダルを取られた見延さんだからこそ、できる話かもしれないなと思います

ニーチェが「超人」の概念を提唱し、「人は自己の限界を超えて進化し続けるべきだ」と言われてますが、限界を超えた先までコンフォートゾーンを抜け出していくのが、真のイノベーターだなあと改めて思いました

ビジネスの世界では、よく期待値を超えろ、みたいな話もありますが、私も仕事を頂いたお客様からは、あなたに頼んで良かったと、もちろん言われたいですし、それよりも、びっくりするほどでした。本当にありがとう。なんて言われたら、泣いちゃいます

大谷翔平さんも、ある意味、すでに漫画の世界、などと言われてるように、人々の期待値のはるか上を超えていくというのが、真のイノベーターなのかもしれないなあと思いました

2、自身のネットワークの限界を超えることで価値が生まれる

実はこのインタビューでは、以前私のこのチャネルでもお話しした茶道裏千家の前家元・千玄室さん(お茶を回すノベーション(1113回))と、見延さんが対話をされて、大きな学びがあったとの話があるのですが、それが実は、100に到達した人が101を目指す時に必要なアクティビティなのかもしれないとも思いました

これは、ロナルド・S・バートさんが言われた、ストラクチュラル・ホール理論で言われてるように、異なるグループ間のギャップ(限界)を橋渡しできる人(ブローカー)が、新しい情報を流通させ、新たな価値を生むできるということに通じるなあと思いました

あえて全く違うグループとの交流を自らが求めていく、またはそういう場を作っていく、ということが、実は自らを100から更なる次の段階へ誘う一つのヒントになる、そんな風に思いました。

3、貢献意識が挑戦の原動力となる

見延さんは、最後に、この世の中へ貢献したい、ということを言われているわけですが、これは、以前お話しした、エミール・デュルケームの 『社会分業論』 で言われている「社会的役割の自覚が人生の意味や幸福感に大きな影響を与える」ということにつながるなと思いました

以前私がお話ししたデュルケームのお話は、(自立は薄く広く依存するノベーション(1408回))の中で、依存することが分業の中では大切という話をしましたが、今回はそれと対をなす形で、貢献ということが、大切というお話かなと思いました

依存しながら、貢献をすることで、自らの人生の意味を理解し、そして挑戦する心の原動力になっていく、そういうことなのかと理解させて頂きました

そして、これらの3のお話は、イノベーター3つのフレームにおける、パッション、仲間、大義と、とても関係が深かなってると思いました

1、限界を超えるためには、自らの【パッション】の源に火をつけづけなければならないし、

2、自身のネットワークの限界を超えるためには、自らの【仲間】の枠を超える必要があり

3、貢献意識を持つためには、自らの想いだけでなく、さまざまな人々の【大義】を意識する必要がある

ということで、気がつくと、イノベーター3つのフレームに沿ってるなあとも思いました

一言で言うと

100を超え101を目指すノベーション

そんなことを思いました^ ^

参考:NHK WEB 見延和靖 「エペジーーン」から4年…目指すのは“究める”道2025年3月20日 9時52分https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250320/k10014751991000.html