役所広司さん主演の素晴らしき世界から、今の世界ってどうなんだろうと考えさせられました
私は思いました
1、多様な世界がある
2、各々に正義がある
3、多様性に共感できるか
秩序が絶対な世界もあれば、腕力が絶対な世界もあれば、知力が絶対な世界もある
それは、一つの世界に溶け込んでいるように見えて、実は相互に折り重なって、影響しあって、牽制し合って存在している
一つの世界に住んでいるときは、他の世界はあまり見えないことも多いが、垣間見える時があり、そこには恐怖や差別が生まれてくる
そんな世界は、きっとバーチャルに、小さいものから大きなものから、たくさん重なり合ってるんだなあと
でもそれぞれの世界の中には、それぞれの世界の正義があって、それに一生懸命に生きている人たちがいる
一つのルールでそれら全てを統一することなんて到底できないかもしれないけど、何らかの正しいという方向性を示すものは絶対に必要になる
だから、それからはみ出ちゃうことが必ず起こるわけで
でもそのはみ出たものをどうするかということが、とても大切になるような気がする
哲学者のマイケル・スロートさんの、"ケアの倫理学と共感"を思い出しました
"従来、規範倫理学の代表的アプローチは義務論・功利主義であった。しかしスロートは、これらのアプローチの難点を指摘し、「成熟した共感」を根ざすケアの倫理こそが、規範倫理学の最も有力なアプローチであることを大胆にも示そうとするのである。
スロートによれば、窮状にある他者に対して成熟した共感的配慮を示すような行為・慣習・制度こそが正しいのであり、その欠如を示すような行為・慣習・制度は不当である"
違う世界の人への共感をしようとするかどうか、そこから本当に両者にとって正しい道を探ることが、できるかもしれない
そんなことを思いました^ ^
参考:映画.com 役所広司×西川美和 実在した元裏社会の男をモデルにした問題作「すばらしき世界」予告編 https://eiga.com/news/20201125/5/
参考:東京大学教員の著作を著者自らが語る広場 https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/H_00092.html
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