三谷幸喜さんの新作舞台オデッサは、めちゃくちゃイノベーティブな発見の連続でした
"登場人物は三人。 言語は二つ。 真実は一つ。
密室で繰り広げられる男と女と通訳の会話バトル"
のキャッチコピーですが
私は、「繋ぐ役割の価値」について考えさせられました
1、触媒の価値
2、繋ぎ合わせの価値
3、自らも繋がる価値
今回、このオデッサの舞台の「通訳」の方の活躍やドタバタを見させて頂き、オープンイノベーション活動を約10年やってきた私は、「繋ぐ役割」にはさまざまな価値を創発できると改めて思いました
まずは単に繋ぐだけではなく、あの人が仲立ちだったからこそ、これが生まれたといわれる価値があるかと思いました
そこには、本来は繋がらないはずの価値観がある人たちを、まるで触媒のようにスムーズに繋げてしまうような
オープンイノベーションであれば、つなげるだけではなく、つながった時に何が生じるのかということを、繋ぐ人が意識して中継ぎをしてるかどうかで、全く結果が変わってくると思います
繋げるだけでは、データベース検索をすれば良いだけですので、そこに価値を創発するような動きを、繋げる人ができるかどうか、そこで圧倒的に結果が変わってくると
言ってみれば繋げた後のビジネスメンタリングが大きな価値になるかと思いました
そして、繋がることが決まってる中で触媒になる価値よりも前に、そもそも、どことどこを繋げるかという価値を発揮するということもあると思います
それこそ、シュンペーターさん言われるところの、既存のアイデア×既存のアイデアで新しいアイディアを生む、ということへの寄与になるかと思います
そこには、繋げる人自体における、ビジネス創発の仮説がないと、ランダムにぷつけるだけでは、なかなか難しいかと思います
それはある意味、繋ぎ合わせの価値というべき、全く離れているように見えるけれども、実は抽象化すると同じ方向を向いている、などのアイデア創発をつなぐ人自身が持つことが大事かと思います
さらに、もう一つつなぐ人の価値としてありうるのは、自らも繋がる人になって、一緒に創発をしていくということです
これは、つなぐ人自らも、リスクをとって実施をしなければいけないため、無責任につないで終わりという形を抜け出すことができるかと思います
いわゆるトリプルウィンの構造を作り上げることによって、3社とも価値を享受できる方向性を一緒に目指す、これが最強のつなぐ人の価値になるかと思いました
AIがさらに発展していくことによって、マッチング速度もエクスポネンシャルに成長していくと思われます
しかしそこには、繋ぐ役割としての人が、いるかどうか、繋ぐところで価値を出してるかどうかで、大きな違いが生まれてくるようなそんなことを思いました
ま、そのノウハウもAIがそのうち学んでいくことになるのかもそれませんが笑
三谷幸喜さんのオデッサは、そんなことを沢山考えさせてくれる、めちゃくちゃイノベーティブな舞台でした
そんな話を日しています^ ^
参考: 三谷幸喜新作舞台『オデッサ』ホームページhttps://horipro-stage.jp/stage/odessa2024/
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