探検家の角幡唯介さんからイヌイットの人生哲学に心震えました
曰く
"彼らの言葉でナルホイヤって言葉があるんですよ
一言で言うと、わからない
僕が明日狩り出るの?って聞くじゃないですか、そしたたら、ナルホイヤって言われるんですよ
明日の行動を決めるのはお前じゃない、天気だと
その時々の状況に従って自分の行動を決めるってのが彼らの哲学であって、それにすごく影響を受けて、まあ実生活でもそういうふうにやっていきたいなあと思ってる
動物含めて人間含めて生き物がやっぱり生存する環境の中で、うまくこう自分を組み込んでいって、生きる事なんだなあって考えが変わってきて
でその土地と調和しながら旅をするような方向に今変わってきてる"
ここから私は思いました
1、環境がどう変わるかわからない世界
2、原始の世界への揺り戻し
3、リーンスタートアップ
ヘーゲルの
イヌイットの方々のような、過酷かつ変化の激しい環境における、ナルホイヤ(わからない)、事を前提に考えていく人生哲学は
実は、現代の我々の世界にも、今だからこそ必要になってきているのではないかと思いました
VUCAの世界、と言われる現代のビジネスの世界でも、テクノロジーの急速な進歩や世界市場の予測困難性はますばかりですし
個人としても、一つの会社に勤めて安穏としていられる状況は終焉し、自らが状況に合わせて機敏に反応していかなければならない事を考えると
実は、現代の我々の置かれている環境というのは、とても変化が激しく不安定な、イヌイットの方々の環境と似ていると言っていいのではないかと思いました
それは、もしかすると、我々が近代化してきたことへの、大きな原始への揺り戻しが起きてるということなのかなあと
ヘーゲルも言われていた、歴史は繰り返す、ということも踏まえて、原始の考え方ということが、まさに今こそ、必要になってるのかもしれないなと
そんな時代には、ナルホイヤを前提として、まさにリーンスタートアップ的な、環境を見据えた上で仮説を立て検証して、また仮説を検証するというやり方が、一つの方法になるのだろうなと
改めて原始や自然と共に生きる人たちの哲学を学び直す必要があるなあと、思いました
そんな話をしています^ ^
参考:NHKEテレ東京 スイッチインタビュー
「門脇麦×角幡唯介」EP1初回放送日: 2024年1月19日https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/K7Y4X59JG7/episode/te/LJG55GPZY9/
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