ペンシルバニア大学教授アダム・グラントのモチベーションに関する研究に震えました
曰く
"PSMと内発的動機がともに高いレベルにあると、互いが補完し合って、その人の高いパフォーマンスにつながる"
"『内発的動機→クリエイティビティ』のプラス効果は、その人が高いPSMを持っている時にこそ成立する"
入江章栄先生曰く
"PSMは、1980年代からテネシー大学のダニエル・バトソン等によって体系化されてきた"
"プロソーシャル・モチベーション(PSM)は「他者視点のモチベーション」のことだ。PSMが高い人は、関心が自身だけでなく他者にも向いており、他人の視点に立ち、他人に貢献することにもモチベーションを見いだす"
ここから私は思いました
1、パッションの4象限の利他パッションの役割
2、イノベーター3つのフレームのパッションと大義
3、改めて仲間の役割とは
縦軸:ポジティブ-ネガティヴ、横軸:オープン-クローズのパッションのポートフォリオによると、ポジティブでオープンな象限を、利他パッションと呼んでいるのですが
この利他パッションが、実はクリエイティビティにとても重要な役割をしているということに、感動しました
パッションのポートフォリオは、その他に、大好きパッション、個性派パッション、成長パッションがあるのですが
誰かのために何かをしたいというパッションは、自らの力を超えて新たなものを生み出すパワーになるとかもなあと思いました
そして、イノベーター3つのフレームは、このパッションのポートフォリオを源にした何らかのパッションがとめどなく発動し、そして仲間と共に
自分たちだけが嬉しいわけではない、みんなが喜ぶ大義があることで、イノベーションが発動していくという考え方ですが
これはまさに、アダムグラントさんの研究結果と、とても合致しているなと思いました
つまり、内発的なパッションだけではなく、PSMつまり、他者視点のモチベーションがあって、初めてイノベーションが展開していく
自分たちだけの自己満足ではなく、他者の視点からのニーズや喜んでくれる姿を取り入れるということは、まさに大義を意識した展開になると、そんなことを思いました。
イノベーター3つのフレームでは、自らのパッションとみんなの大義を繋ぐものこそが、仲間であるとしています
元々が、利他パッションから始まる場合は、そこに大義がある場合もありますが、パッションはそれだけではないので
そこで大義がないと自己満足で終わってしまうぞと、ある意味警告をしてくれたり、さらなる応援をしてくれたり、一緒に展開してくれたりするのが
仲間の存在なのだと、思っています。
今回のアダムグラントさんの話は、利他パッションと大義の重要性を、実証された研究成果として教えて頂き
他者視点のモチベーションをいかに持つかがイノベーションにも大切なことを、改めて教えて頂きました
そんな話をしています^ ^
参考:本:世界標準の経営戦略 著 入山章栄 2019年11月19日 出版 ダイヤモンド社
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