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宝塚花組の柚香光さんの退団公演にめちゃくちゃ感動し、作・演出の小池修一郎さんの言葉にとても考えさせられました。

小池さん曰く

"パリ市の紋章に書かれた標識「Fluctuat nec mergitur」は、ラテン語で「たゆたえども沈まず」との意味であり、いにしえの日々、セーヌ河の船乗りたちが、嵐にあっても互いに支え合って乗り越えた故事が来歴と言われている"

"柚香光の退団公演の題材を選定していた時、世界を襲ったコロナと共にトップに就任、幾たびもの攻撃に遭いながらも、揺るがずに黙々と舞台を務め上げる柚香の姿に、占領下のパリ・レビューのスターたちの姿が重なった"

ここから私は思いました

1、市の紋章に刻む「大義」の力

→市民の遺伝子化 

2、エンタメは「パッション」の導火線

→感情を揺さぶる力

3、「仲間」で創り上げる凄さ

→仲間の全てが主役

パリ市の紋章に刻まれている"たゆたえども沈まず"の言葉は、まさに大義そのものだと感じました。

自由を勝ち取るために戦ってきた先人たちの思いが、今を生きる人々の心に、まるで遺伝子ように刻まれているということに、感動しました。

では、東京都独自のの大義は?日本独自の大義はどんなものなのだろう?と思わず考えてしまいました。

日本人の遺伝子に刻んでおくべき先人から連なる独自の大義とは?これを考えて、何かに刻んでおくことはとても重要な気がしました

そして、占領下でのパリ・レビューを続ける人たちのパッションが、きっとパリ市民のパッションにも火を灯す、導火線の役割を果たしたのかもしれないなということも思いました

今回の公演を見させて頂いて、私の心の中にも沸々と、やっぱりエンタメは素晴らしい、自分のエンタメ魂だけでなく、生きる勇気までも、パッションの導火線に火をつけてくれる、そんな存在だなあとつくづく実感しました

自分自身アカペラのライブをやらせて頂いてますが、もし1人でも、そのライブから何かパッションの導火線に火を灯してくれたら、それだけで自分が生きていた甲斐があるなと、そんなことを感じました

さらには、そんなエンタメを作るにも、1人の力では、どうしようもなくて、仲間の力が大切になるということを痛感しました

今回の公演では、もちろんスターの柚香光さんは素晴らしかったのですが、その他の方々も総勢3-40名はおられたでしょうか、皆さんが各々素晴らしい踊りや歌や演技をされているところが、本当に素晴らしかったです

そのためにものすごい量の練習の時間を重ねられて、この場に立たれているんだろうなあと、つくづく思いました

さらには、支える舞台、衣装、演奏のスタッフの皆様も、全てにパッションが乗り移っている素晴らしい公演でした

これがきっと、宝塚の皆さんが一丸となった仲間として、そして全員が主役の意識として、パッションが炸裂してることそのものが、見る人の心を打つのだなあと、つくづく思いました

そう考えると、今回の公演は、パリ市の大義が柚香光さんの大義にも重なって、エンタメを信じるパッションが炸裂し、仲間の皆さん全てが主役の意識をもってそれを実現された、そんなイノベーション3つのフレームとしても見ることができる、素晴らしい体験でした

きっと、見てる人の心に、"たゆたえども沈まず"は遺伝子のようにビルトインされ、勇気の源となだ他のではないか、そんなことを思いました

自分自身もエンタメの力を信じつつ、"たゆたえども沈まず"という大義も大切にしていきたいと思いました

そんな話をしています^ ^

参考:宝塚ホームページ 花組公演 ミュージカル

『アルカンシェル』~パリに架かる虹~ 作・演出/小池修一郎https://kageki.hankyu.co.jp/sp/revue/2024/arcenciel/index.html