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薬学博士で東京大学薬学部教授の池谷裕二さんの言葉に衝撃を頂きました

曰く

"従来は、脳は、体を支配する、体をコントロールするための総司令部だと考えられていたけれども、そうではなくて、むしろ体が脳を主体的にコントロールしている。逆の発想──パラダイム・シフトが生まれた。

もちろん脳は体をコントロールしてるよ。それと同時に、体も脳をコントロールしている。"

"人間は声を自由に操るようになった。「咽頭」……人間はほかの動物と違った咽頭を持ってるでしょ。咽頭を持ったがゆえに、言葉をしゃべれるように脳が再編成されて、いま僕たちは言葉を自由に操っている。"

ここから私は思いました

1、技能習得のパラドックス

2、デフォルトモードネットワーク

3、体が脳を進化させる

この話を聞いて、伊藤亜沙さんの技術習得のパラドックスの話を思い出しました。逆上がりのように頭では理解できないことでも、体が達成してしまうことがある、という話に

今回の、実は体も逆に脳をコントロールしているということがとても付合する気がしました。

また、苧坂直之さんの、デフォルトモードネットワークも思い出しました。仕事をしている時よりも、散歩などをしている時に、脳はとても活性化をしていて、ひらめきを得ることができる、という話に

脳中心の働きから、体を動かす作用をすることによって、さらに脳が活性化をする、そんなループが生まれているのかもしれないとも思いました

有名な発明家は、このデフォルトモードネットワークでひらめきを得たということを考えると、池谷先生のおっしゃる、実は体が脳の進化を促す作用がある、ということも、とてもシナジーがあるなと思いました

だとすると、仕事ばかりをしているだけではなく、進化を促すためには、体を意識的に動かす時間を確保すること

これがイノベーションには、とても大切なこと、そんなふうに思いました

実は、体が脳を進化させている

体が脳を進化させるノベーション

そんな話をしています^ ^

参考:本: 進化しすぎた脳 中高生と語る[大脳生理学]の最前線 二〇二四年四月一日発行 著者:池谷裕二 発行所 株式会社講談社