日本の小売第4位に爆進中のドンキの経営哲学と手法に目から鱗が落ちました
曰く
”権限委譲とは、ドンキの経営を象徴する用語だ。
ドンキでは、商品の仕入れから陳列、棚割り、値付け、ポップの作成や店の演出全般まで、現場の社員はもちろん、「メイト」と呼ぶアルバイトにすべてを委ねている。
その思想はアジア進出においても貫かれている。 現場の担当者が狭くて深い権限を行使し、売れたかどうかの責任まで負うからこそ、時流に合った、常に鮮度が高い店が出来上がる、という考え方だ。
その現場力の強さを端的に表す言葉として、主権在民をもじった「主権在現」(主権は現場にある)という鉄則がある。"
ここから私は思いました
1、個のパッションに火をつける
2、自分軸と会社軸の真ん中を狙う
3、個の多様性
現場の社員やバイトの「メイト」にまで徹底的に権限を委譲するというのは、言葉では簡単ですが並大抵のことではないと思います
これはまさにマネジメントから方針を落として末端まで展開してそしてチェックしてフィードバックしてというこれまでのやり方の、逆転の発想を突き詰めたものなのかもしれないなあと思いました
それによって、1番の効果は、現場の一人ひとりのパッションに火をつけることができるということかと思いました。責任もあるけれども、自らの年代や、その土地土地にあったことを、お客様に1番近い現場の人の判断でやれる、これ以上にパッションに火をつけることはないと思います
そして、さらに思うのは、それをドンキという一つの大義でまとめることも、とても大事だということです。そこに、ドンキの会社軸の中心にあるのが、ドン・キホーテの創業者であり、PPIH創業会長兼最高顧問の安田隆夫氏「源流」というバイブルがあるということかと思います。
これで、主権在現の自分軸と、ドンキの大義の「源流」という会社軸の、ベン図の真ん中を、各々の社員が考えながら進むことができる、これが強さに繋がってるのではないかと思いました
それによって、これまでにない、圧倒的な多様性ということが生まれているのではないか、と思いました。つまり、社員個人個人というのは、会社の大義は同じ元に集まってますが、個々としては全く違う人生を歩んできているので
その人生の生き様やパッションは、実は個々人の多様性の集まりになっているので、その多様性を発揮する場として、会社賭場を活用できるようにすると、会社自体のソリューションの多様性が発揮されていく、そんなグッドサイクルが回っているのかと思いました
ということで、これができたのは
「主権在現」というポリシーをつらいたからこそ
この逆転の発想が、他にはない強烈な個性の集まりになっているのだなあと
「主権在現」ノベーション
真髄を見た気がいたしました
そんな話をしています^ ^
参考:本: 進撃のドンキ 知られざる巨大企業の深淵なる経営 電子書籍版データ作成日 2024年7月29日 第1版 著者 酒井 大輔 発行 株式会社日経BP
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