人の痛みを感じるノベーション(1183回)
2024年10月末に公開される映画『八犬伝』がめちゃくちゃ楽しみなのですが、主役を務められる日本を代表する大好きな役所広司さんの、インタビューに震えました
曰く
"やっぱり、いい映画を観た時に、すごくやっぱりこう自分の人生に関わっていくような映画との出会いってあった、ありますよね、教えてくれることがたくさんある
だからそういう意味では、映画館って、本当に人生の教室っていうんですかね
ワンシーンだけでもいいと思うし、ワンカットだけでもいいと思うんですけど
観てくれたお客様に何かこういい影響を、与えてくれたんじゃないかと
映画って物語って小説もそうですけど、人の痛みをこう育ててくれる、痛みを感じる心を育ててくれる、っていうんですかね
それはなんかこう、どんなに乱暴な映画観ても、でもなんかこう人の痛みを感じることができるので、それは大事なことだろうなあと思って"
ここから私は思いました
1、ローティの感情教育
2、人の痛みを感じることができる
3、イノベーションの種を発見できる
パッションの源に火をつける
VIVANTもShall we dance?もシリアスな役からコメディまで、役所広司さんが出演されるものは、全て見尽くしたいほど大好きなのですが、役者として表現し続ける意味は?の答えに、震えました
一つは、ローティの感情教育のようなものをとても意識されているのだなあとか思いました。ローティの感情教育は、私の解釈ですが、悲劇の中心にいる人は発信したくても発信できない、だからこそ小説家等が代わりに発信することによって、世の中に伝えていく必要がある、そんなことだったと思います
それは、ドキュメンタリーである必要はなく、そこにある本当の心の痛みを、表現者が世の中に本質を伝えていくことが大切、と思ってます
その手段としては、今や、小説に限定されず映画やドラマ、さらにはYoutubeなどさまざまなものでできるようになってると思います
その伝えようとする人が、フィクションだろうがノンフィクションだろうが、本当の心の痛みがここにあるということを、伝えようとするからこそ、観てる、または読んでる人たちにそれが、本当の痛みとして心に響かせることができるんだろうなとおもいます
世の中には忘れられてるけど、あるいは目を背けられているけど、または全く知られていないけど、そこには、強烈な痛みがあるということを、知らしめるということが大切だと、ローティの感情教育は行っているのかと
そしてそれは、役所広司さんが言われている、誰かの痛みを感じる心を育てる、ということと同じかもしれないなと思いました
そして、アートは観る人がいて初めて完成すると言われるように、その作品を観た人たちが何を感じるかというところも、とても大事だと思います
その感じたことが、実は、誰かの痛みを解消してあげたい、自分ごととして何とかしたい、と思うその瞬間が、実はイノベーションの種が生まれてる瞬間かと思います
その思いが、いつの日か、自らのパッションの源に火をつけて、そして行動する日が来る、まさに役所広司さんの活動は、私の心に確実に毎回火を灯してくれるので、そんな素敵な生き方なんだなあと、感動してしまいました
誰かの人の痛みを感じるノベーション
自らとしても積極的に、それを学ぶ機会として映画や本や人との出会いを増やして行きたいと思いますし、音楽活動からもそんなことを伝えていけたらと思うし、そしてそれが何らかの行動につなげるようにしたい、そんなことを思いました
そんな話をしています^ ^
参考:NHKニュース おはよう日本 2024/10/19
参考:NHKニュースweb 役所広司さん 俳優歴45年 いま語る “演じ続ける意味” とは 2024年10月18日 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241018/k10014612851000.html
動画で観たい方はこちら
https://youtu.be/KbNOS4um-Cg