経営者の理念に基づいた行動ノベーション(1184回)
一橋大学名誉教授の伊丹敬之 さんより、GoogleがIPOされる際の経営者の理念を体現する行動に、考えさせられました
"自分たち創業者(当時は、ペイジ、ブリン、CEOのシュミットの三人)の持ち株の議決権を普通株の一〇倍にして、普通株と創業者株の二種類の株式を発行することを上場の条件としたのである。"
"この上場に際してペイジが株主宛に書いた「創業者からの手紙」には、グーグルは「創造性と挑戦」を重んじる、通常の企業とは異なる経営をしてきた、これからもそれを続ける、短期的に利益を犠牲にしてもぜひ長期的視点を維持する、と強調しているのである。"
"本当に大切なのは、きれいに表現された経営理念の文書ではなく、経営理念にコミットする経営者の本気度である。その本気度ゆえに、経営理念を組織の人々がきちんと受け止め、彼らもまた本気になる。"
ここから私は思いました
1、経営理念を作っても会社は変わらない
2、経営者が理念(大義)への本気の行動をみせる
3、はじめて仲間(社員)がついてくる
私も昨今、経営理念を策定するプロジェクトのご支援をさせて頂くこともあるのですが、なかなか素敵な文言ができても、すぐに会社全体がそれに基づいて邁進するかというと、それはまた別問題ということがよくある気がします
経営者のパッションという自分軸と、会社の進むべき方向性という他人軸を使いながら、ある時は執行役員交えて文言を策定して、そして社員の個々のパッションとのベン図の交わりを考えてもらいながら、全社員に落とし込んでいくことをやっても、なかなか行動にまで浸透するのには時間がかかる気がします
何よりも経営者の理念を浸透させる方法として効くのは、経営者自身が、理念を体現する行動をとることであるというのは、とてもインパクトのある方法だなと深く共感いたしました
キレイな文言をいくら伝えても、それを具現化する具体的な行動を経営者自らが示すことによって、本気度も、また言わんとしていることも、確実に社員の心に響くことになるなあと思いました
イノベーター3つのフレームの、パッション、仲間、大義の中で、仲間を動かしてたくさんの仲間を集めるためには、暑いパッションと大義が必要という話をしていますが
大企業においても、仲間である社員を動かすためには、経営者自らの本気のパッションで、大義を実現する行動を見せる、ということが社員のパッションの源に火をつけるという意味で、何よりも大切だなと思いました
経営者の理念に基づいた行動ノベーション
そんな話をしています^ ^
参考:本: 経営理念が現場の心に火をつける 電子書籍版データ作成日 2024年7月24日 第1版 著者 伊丹敬之 ひろゆき 発行 株式会社日経BP 電子書籍制作 株式会社ICE
動画で観たい方はこちら
https://youtu.be/zmxg-BTo8Lk