知の巨人、立花隆さんのお話に、考えさせられました
曰く
"私の外にある宇宙のとらえ方と私の内にある宇宙のとらえ方はちがいます。
後者の意味での世界把握のためには、私との関係性の上で世界をとらえ直さなければなりません。外部世界の中で成立している関係性を見ただけでは足りないのです。
外部世界を構成するエレメントの一つ一つについて〈私〉との関係性を問い直さなければならないのです。"
ここから私は思いました
1、自分がいる宇宙といない宇宙
→ユクスキュルの環世界
2、自分とエレメントとの関係毎の宇宙
→ニーチェの解釈論、平野啓一郎の分人
3、自らが解釈し創造する宇宙
→情熱の源が宇宙を創る
ももクロの、白金の夜明け、の歌詞が好きで、自分がどんなに地獄でも世界は普通に回る、ということだし、自分がもしこの世界からいなくなっても、世界はそのまま回っている、当たり前なのですが、なんか不思議な気がしていました
立花隆さんの、宇宙は二つある、というお話は、一つその答えを教えてくれてる気がしました
自分がいない宇宙は、物理法則に従って存在しているし、自分がいる宇宙は、ある意味、自分の目を通して存在していると思っている宇宙、ということなのだなと
ユクスキュルの環世界のように、虫の目で感じている世界と人の目で感じてる世界が全く違うように、自分がいる世界というのは、自分だけが感知できる独自の世界なのだなと思いました
さらに、自分がいる世界は、世界にあるすべてとの関係性の中に、いるということも、目から鱗な話でした。
そうすると、ニーチェの解釈論のように、真実はなく、すべて自分の解釈によって、良いも悪いも創られた世界なのかもしれないなと思います
さらに、平野啓一郎の分人論のように、エレメント一つ一つに、実は自分も分人化して、対応しているとすれば、自分がいる宇宙も、自分の分人毎の宇宙がエレメント単位にあるということになるのかもしれないなあと思いました
そのそれぞれの自分の宇宙は、自らの解釈でできている宇宙なので、ある意味、いい宇宙にするも、イヤな宇宙にするも、自分の解釈次第になってくるとすると
結局、自分の宇宙は、自分で創るものなのかもしれないなと思いました。その宇宙を自分の居心地の良い宇宙にするためには、自分が何が気持ちよくて、何が良くないのか、どんなことが好きで、どんなことに価値を置くのか、これらは、自らの情熱の源を意識しておくことが、自分の良い宇宙を創るのにはとても大事。そんなことを思いました
宇宙は大きく二つある
そして、自分がいる宇宙は、自分が創ることができる
自分の宇宙は自分で創るノベーション
そんなことを思いました^^
参考:本: いつか必ず死ぬのになぜ君は生きるのか 2022年11月15日 初版第1刷発行 2022年12月1日 電子第1版発行 著者:立花隆 発行所:SBクリエイティブ株式会社
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