菅付雅信さんより、大江健二郎さんが、小澤征爾さん語ったと言われる言葉に、感動に打ち震えました
"音楽は、和音なら和音という垂直のものがあって、その表現を、横への音の動きのなかにおいてやるものだと。
それは文学でもまさに同じことが言えるんですね。文学では、和音のかわりにメタファーといいますけれど、暗喩ですね。(中略)譬えです。
それも、直喩、シミールのように、たとえば『あなたの瞳は星のようだ』と言うのじゃなく、『あなたの瞳、それは星』というのが、暗喩、メタファーです。
それを文章に書くとき、『あなたの瞳、それは星』という表現がバーンと縦のイメージとしてそびえたつ。"
ここから私は思いました
1、抽象化した構造の横展開
2、業態を跨ぐことによるイノベーション創発
3、抽象化で異質なものへの横転可能性
まさかの文学に和音があるという話に、目から鱗が落ちまくって、椅子から転げ落ちるほどの衝撃を頂きました
ここから、これは、ある意味、単なる和音という具体的なことを、文学に適用するということではなく、和音の価値って抽象化するとどんなことだろうと、一旦考えた上で、じゃあそれを文学に具体化するとどうなるのか?という、まさに具体と抽象の往復運動をされているということなのかもしれないなあと思いました
イノベーションの世界では、よくある業界でやられてることを違う業界に横展開することで、イノベーション創発をするということがあって
たとえばタイムマシンビジネスのように、先進国のソリューションをまだ追いつけ追い越せの国に展開する、または、製造業で培われたIOT技術を、全く違う業界で展開するは、よくやられてて、イノベーションの常套手段とも思います
さらに、それを、もっとイノベーティブで、誰もが思い付かない形でやるためには、一旦、抽象化してその価値がどうとらえたら良いのか?ということに持ってくことによって
誰もが思い付かないような横展開の可能性が広がるやり方かもしれないなあと、思わせて頂きました
私がよくやるセッションに、強制発送法で、世界のとんがったビジネスを紹介してから、一旦、価値を抽象化してみようというセッションを挟むことによって、皆さんの業界へイノベーティブなサービスをアイディエーションするということもやってます
大江さんのように、より、離れたことに対して、それを適用することによって、めちゃくちゃイノベーティブなものを生み出すことができる可能性があるなあと、改めて思わせて頂きました
あえていうならば
文学の和音ノベーション
そんなお話をしています^ ^
参考:本:インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。 2024年6月4日 プリント版第1刷発行 著者—菅付雅信 発行所—ダイヤモンド社