菅付雅信さんより、サイエンス・ライターとして数々のベストセラーを生み出しているフィリップ・ボールさんの著書『音楽の科学』(河出書房新社)から、衝撃的な音楽の捉え方を教えて頂きました
"音楽は脳のすべてを駆使する活動である。音楽には、理性や論理的思考も必要だし、それに加えて原始的な本能も必要になる。私たちには、音階や、リズム、拍などを無意識のうちに識別し、理解する能力が備わっている。
(中略)
そうした能力は訓練によって向上することが多い」 ボールは、音楽の目に見えない特質に注目する。
彼によると音楽を理解するとは「目に見えず、手で触ることもできない抽象的なものに対応した地図を瞬時に描く能力を有していること」"
ここから私は音楽には、イノベーター3つのフレームがあると、思いました
1、原始的な本能はパッションの源
2、仲間とのハーモニー
3、具体と抽象の往復運動で見えない地図を書く大義
音楽が脳のすべてを駆使する活動である、との言葉には、目から鱗が落ちる思いでした。
確かに、音楽理論や楽譜を理解して演奏や歌を歌うのには、めちゃくちゃ論理的な具体思考が必要だし、それを感情を込めるとか、ハーモニーを響かせるというのは、極めて抽象的な思考だなあと
そして、その具体と抽象を行ったり来たりしながら、オーケストラやバンド、アカペラも奏でられていくし、さらにはそれを聴く側にも、抽象的なイメージから具体的な体験へ昇華して涙したりする
これは、めちゃくちゃ脳を駆使してるし、音楽を学んだり奏でたりするとは、きっと脳を鍛えるのにめちゃくちゃ効果がありそうだなと思いました
さらに、音楽は、原始的な本能を必要とする、ということは、まさにそうだと思います。自らの原始的な本能からの思いの爆発があることで、その音楽は無限に人の心に響くものになるので、それは言ってみれば、イノベーター3つのフレームにおける、パッションの爆発だなと思いました
さらにイノベーター3つのフレームで考えると、仲間の機能は、まさに自分1人だけではできない、例えば、オーケストラなどのハーモニーを、仲間と共に奏でる必要が出てくるので
仲間との関係性や信頼性、そしてリアルに感じて一体として変化をしていく必要まであるので、半端ない仲間とのコラボレーションを必要とするものでもあると思いました
そしてさらに思うのは、この仲間を結びつけているのは、見えない地図を、みんなで創り上げていこうという大義がある、ということなのではないかと思いました
それは、奏でてる人を超えて、アートは見てる人がいて初めて完成するのと同様に、聴いている人も同じように、見えない地図を、自分の中に描くという、大義にのっかてるなあと、思いました
ということで、改めて、音楽をする、ということは、具体と抽象化の往復運動、そして、イノベーター3つのフレームなど、クリエイティブな脳を創るという意味で、めちゃくちゃ大切なことだと。
子供だけじゃなく大人になった今でも、音楽をやり続けることは、または始めることは、イノベーターのような新しい価値を創る人には、欠かせないと思いました
音楽は皆で見えない地図を創るもノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:本: インプット・ルーティン 天才はいない。天才になる習慣があるだけだ。 2024年6月4日 プリント版第1刷発行 著者—菅付雅信すがつけまさのぶ 発行所—ダイヤモンド社