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Description

91歳の世界的サックス奏者の渡辺貞夫さんの、生涯現役を実現する哲学に痺れました

理想の音について

"理想の音って人それぞれだと思うんですが、僕にとっては自分がプレイをしている時の思いが伝わる音が理想の音です。"

愛器セルマー・スターリングシルヴァーについて

"しんどい楽器ですよ。僕は1960年代後半から、手ごたえのある楽器ばかりを使ってきていますけれど、その中でも一番しんどい楽器です。"

ライヴについて

"毎月スケジュールが入っていると、ライヴという真剣勝負の中で楽器に触れていることができますからね。ありがたいことですよ"

ここから私は思いました

1、思いが伝わる自分のテイストの音

→個性派パッション

2、しんどい楽器

→コンフォートゾーンを抜ける

3、毎月本番

→継続で時間と複利を味方にする

まるでカリフォルニアのように、カラッと抜けた音でかつ深い味わいのある、そして軽やかでクールな演奏、私の勝手なナベサダのサックスのイメージですが、生でもその通りだったことに感動しました

そして、自分の思いが伝わる音を、いまだに求めている、そんなナベサダさんの音へのこだわりに、また一際感動しました。

これは、情熱のポートフォリオ(縦軸:ポジティブ・ネガティブ、横軸:オープン・クローズで、大好き、利他、個性、成長の各象限)でいうところの、個性派パッションそのものだと思いました。

アートの世界では、個性派パッションが、作品やプレイのオリジナリティとして、重要視されますが、会社の中でも、この仕事は彼にしかできない、だったり、彼らしいソリューションだね、みたいな事が大切だよなあと常日頃思ってます

イノベーター人材と言われる方は、ここの部分をとても大切にして、自分なりの強みを個性として発揮することに、注力されてるようにも思います

そして、二つ目として、あんなに軽やかに演奏してるように見えるサックスの楽器が、実はとても演奏するのが難しいと言われている楽器を使っているということにも、めちゃくちゃ驚きました

これは、超一流になるためには才能が努力か、というアンダースンさんの本がありますが、この中で言われている、コンフォートゾーンを抜け出す活動を、常日頃やられているんだなあと思いました

あえて難しい楽器に挑むからこそ、誰もが到達できない世界に行く事ができる、そういうことをわかられてやられてるんだなあと、そして、この圧倒的な音とサウンドは、このコンフォートゾーンから抜け出すことを、ずっとやられているから、そんなことを改めて思いました

最後に、なぜ91歳になられても、現役バリバリの音やグルーヴを出せるのかについて、わかった気がしました。それは、月一回で本番をやられているから、ということなのかなと思いました

私のYoutubeもそうなのですが、実は、続けるためには、続ける事がとても大切になるという、哲学問答みたいな事があるなあと、本気で思います。毎日やらないと気持ちが悪くなる、落ち着かない、そんなとこまでやると、実は継続が癖になって行く事ができると思いました

また、ナベサダさんのように、それが逐一本番であるということも、とても大切だと思います。真剣勝負だからこそ、毎月のライブへの準備やライブ自体が自分の身になるということなのだろうなあと思いました

企業においても、研修とOJTがありますが、研修でやったことは、OJTの真剣勝負の中でやらないと、全く道ついてないということと同じだと思います。

その分、間違いなく辛くて、時にはお客様から怒られることもあるのですが、それでも真剣勝負の機会がしょっちゅうあるという事が自分の成長に間違いなくつながるなと思いました

そして真剣勝負を継続する事ができるようになると、投資と同じように、自分への投資としての複利がたくさん溜まってくる、そんな事と、ナベサダさんを支えている一つなのかもしれないなあと、そんなことを思いました

真剣勝負を継続するノベーション

そんなことを思いました^ ^

参考: SANZUI vol.08_2015 autumn (2015年09月) ロングインタビュー 渡辺貞夫 公益社団法人日本芸能実演家団体協議会 実演家著作隣接権センター https://www.cpra.jp/sanzui/2015_sanzui/08-12_2.html

参考:渡辺貞夫オフィシャルサイト https://www.sadao.com/live/