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白熱電球よりも寿命40倍以上、消費電力1/8以下になる青色LEDで2014年ノーベル物理学者を受賞された、名古屋大学教授で半導体電子工学者、そして2014年ノーベル物理学賞受賞の天野浩さんのお話に、イノベーションの本質を教えて頂きました

曰く

"皆さんにお伝えしたいことがあります。それは、セレンディピティなんてないということなんです。

セレンディピティとは、思いがけなかった偶然がもたらす幸運、のように捉えられているんですけども、このセレンディピティは、期待しているだけでやってくるものではありません

野球で言うと、ずっと打てなくても打席に立ち続けるかと、言うことが大切なんだと、実感しています

世の中を変えたい、と言う気持ちがあったらですね、ずっとずっとその気持ちを持ち続ける、そう言うことが研究者として、大切なことなのではないかと思います"

ここから、さらにイノベーター3つのフレームで、見させて頂きました

1、パッション

ブラウン管モニターが大きすぎることに違和感から赤崎先生の研究室へ入った

"実験することが楽しくて楽しくて、本当に毎日実験ばかりしていました"

2、仲間

ずっと支援して頂いた赤崎勇さん(2014年ノーベル物理学賞)

中国で話を熱心に聞いてくれた江崎玲於奈さん(1973年ノーベル物理学賞)

より光る青色LED開発の中村修二さん(2014年ノーベル物理学賞)

3、大義

モンゴルの子供がゲル内で夜でも勉強できるようになったとの話を聞いて

"一時期は自分のために開発していた青色LEDが、世界中の人々に役立っていると実感した瞬間でした"

めちゃくちゃ勉強になり、かつ感動的な示唆を頂いたのですが、イノベータースピリッツであると同時に、真の研究者スピッツを感じさせて頂きました!

ある意味、研究が好きで好きでたまらない、大好きパッションに突き動かされており、そして、それをやり続ける、結果や周りは関係なく突き進む、そんなパッションの爆発を思いました

そして、その折れない心を支えてくれるのが、自分1人ではできなくとも、仲間がどこかで、支えてくれる、皆さん、ノーベル賞受賞者で、その仲間も凄いなと思うのですが

その仲間を惹きつけるほどに、パッションの炸裂を仲間の皆さま、感じられたのではないか?そんなことを思いました

さらには、最初は自分の大好きパッションに突き動かされていたけれども、やってるうちに、誰かが喜んでくれる、それがわかると、自分だけではなく、みんなが喜んでもらえるという大義が生まれる

まさにそんなパッションから仲間、大義へつながる物語を、このノーベル物理学賞受賞までの物語に感じさせて頂きました

ひとことでいうと

ずっと打てなくても打席に立ち続けるノベーション

そのパッションが仲間を呼び、そして大義を生み出し実現する

そんなことを思わせて頂きました^ ^

参考:NHKアカデミア 天野浩(前編)  初回放送日:2025年1月8日 https://www.nhk.jp/p/ts/XW1RWRY45R/episode/te/P19R3LR9VL/