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ワインジャーナリストで、イタリア文化への貢献に対し、“イタリアの星勲章”コンメンダトーレ章をイタリア大統領より授与されてる宮島勲さんから、イタリア人の考え方に触れて感動しました

曰く

"イタリア人は日本とは正反対の考え方をしているようだ。最高のサービスを提供するために苦労するつもりは毛頭ないが、同時に最高のサービスを受けられなくても、誰も文句は言わない。"

"すべてがうまく作動するということはそれ自体が目的なのではなく、それにより人が幸せになってこそ、初めて意味がある。効率、完璧なサービス自体が自己目的化して、働く人にストレスを与えたり、余裕のある人生を送れなくなってしまっては意味がない。"

ここから私は思いました

1、情熱の源の違い

→幸せの価値観の違い

2、仲間を大切にすること

→パッション、大義よりも仲間

3、イノベーティブ・マインドセット

→ゴールは人の幸せにある

私が世界20都市でオープンイノベーションコンテストを主催していた頃に、イタリアでも何度もコンテストを開催させて頂きましたが、なかなかメールの返事が来なかったり、進捗が全然わからなかったりでヤキモキする時もありましたが、最後はどこよりも素晴らしいコンテストを実施頂いたことを、思い出しました

日本との違いの理由として、一つは、情熱の源としての、価値観が全くちがうのかもしれないなと、思いました。ともすると、進捗通りにきっちりかっちりやるということは、実は、本来の目的ではなく、そこにくる方々に最高の体験をして頂くことこそが大切だと教えられた気がしました

そう考えると、情熱の源としては、大好きパッションというか、自らが大切にする価値観をブレずにやり切るというところや、独自の価値を出そうとする、個性派パッションにとても強さを感じました

また、イノベーター3つのフレームからみると、1パッション、2仲間、3大義とありますが、中でも、2仲間をとても大切にしているということなのかなとも思いました

そして、その延長線上には、人生のゴールとしては、仲間を含めた、自らの幸せを追求するということを感じました。だからこそ、仲間を一番に大切にしつつ、自らの大好きパッションも大切にする。それは仕事だろうが遊びだろうが、全て同じだと。そんな価値観があるように感じました。

そして、その価値観は、実は、イノベーションには、とても大切なことで、哲学者の三木清さんのいうように、人材のゴールは幸せである、という言葉そのもので、途中に起きるさまざまな失敗も、彩りの一つだから、細かいことは気にしなくていい、そんなおおらかで、とてもポジティブな思考があるのかなと思いました

もちろん、すべてのイタリア人や日本人がそうだというわけではないので、そのような価値観の違い、情熱の源の違いで、行動が全然違う形で現れるということを、理解した上で、お互いを尊重することが大事とも思いました

このようなイタリア人的なマインドセットは、これから、イノベーション時代には、さらに必要となってくるし、活躍する方がたくさん出てくるだろうなと思いました

そういえば、イタリアには、とても優秀なデザインスタジオがたくさんあったなぁとも思いました

これから必要とされるのはもしかしたら

イタリアン・マインドセットノベーション

なのかもしれない

そんなことを思いました^ ^

参考:本:最後はなぜかうまくいくイタリア人 電子書籍データ作成日 2015年10月16日 第1版 著者  宮嶋 勲  発行所 日本経済新聞出版社

動画で見たい方はこちら

https://youtu.be/17OF-kyaUl4