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小説家の吉本ばななさんへの"どうしたら物語を上手く描けるか?"の質問への回答に震えました

曰く

"これも結構明快で、まず分量を書くことですね。エッセイの。エッセイとか日記とかのまず分量をたくさん書く。

そうするとその中から、トピックが見つかりますから、それを一人称で書いてください。三人称で書こうとするとすごく難しくなります。私は時々三人称を使いますけど、やっぱり難しいなって感じます。

で今も一人称で書いてるけど進まないんだよーって思ってるかもしれないけど、それは架空のことを書くからだと思います。

だから、日記とかエッセイとかめちゃくちゃ書いて、その中から、ここもうちょっと濃くなるなとかを見つけ出して、そこを一人称で細かく書いてみる。

で、じゃそれ日記じゃんって話になると思うけど、そうじゃなくて文体を変えてみる、微妙に。

一人称でその中で強いことだけ濃く書く、というか、で弱いところは、端折るという、メリハリをつけたら小説になりますから。勝手になりますから、それをやってみてください。"

ここから私は創作活動はイノベーション活動ととてもシナジーがあるなあと思いました

1、量が質を超える

2、自らの情熱の源

3、三現主義

"とにかく分量を書く"この言葉は、イノベーションを生み出すためには、量が質を超える、これにとても似ているなあと思いました

タイパ的な話が、イノベーションの世界でもよく出てきて、もっと効率的にイノベーションを生み出す方法を、などよく言われることがあるのですが

もちろん、さまざまな手法やマインドセットやスキル、ノウハウも必要なのですが、それでイノベーションがポンポン生まれるかというと全くそうはいかない

たくさんの人たちでたくさんの試行錯誤をする環境でやっと1000に3つの種が生まれる、そんなことかと思います。

それがアーティストととなると、ある意味、まずは自分一人で始めなくてはいけない、そのためには、たくさんの分量の創作をする、それが大きなポイントということは、とても腹落ちする話でした

グラッドウェルさんの1万時間の法則も、ただやればいいだけではありませんが、やはり量が必要となる、そこは共通しているのだなあと思いました

また、三人称ではなく、まずは一人称で書く、ということにもとても共感しました。イノベーションの場合も、お客様から課題を与えられたり、上司からミッションを言われたりしますが

それと、自らの情熱の源を掛け合わせたものを創発しているかが、とても大切だと思います。そしてそれを自分ごととして捉えられると、そこには、情熱が乗っかってきて、多少の困難は乗り越えるパッションが生まれる

また自分ごとなので、さまざまなアイディアや違和感なども、とてもよく理解できるため、苦しくならずに続けることもできる、そんなところに、様々な困難に負けずに分量をこなせる秘密があるかもしれないとも思いました

そして、もう一つは、架空の話を描くから、進まなくなってしまう、より、現物、現場、現人の三現主義のように、リアルな世界を描こうとすることによって

そこにある、誰も気づいてないような、本当の真実に巡り会えるかもしれないし、思いもよらない展開を生み出すことができる、これは、まさにイノベーションの現場100回とも通じることと思いました

まとめると、良い物語を描くためには

とにかく分量をかく、そのためにも、自らの情熱の源から始めて、そしてより現場に降りて描く

良い物語を創るには分量を書く

まずは分量ノベーション

そんなことを思いました^ ^

参考:NHKアカデミア “救いの物語”はどのように生まれるのか 吉本ばなな(前編)初回放送日:2025年2月12日 https://www.nhk.jp/p/ts/XW1RWRY45R/episode/te/PM57P22WYL/

動画で見たい方はこちら

https://youtu.be/bzk53hh2ppA