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私の大好きな山口周さんの新しい本から、社会衰退の最大の要因について、めちゃくちゃ考えさせられる話を伺いました

曰く

"歴史家のアーノルド・トインビーは、彼の主著『歴史の研究』において、社会衰退の最大の要因として「自己決定能力の喪失」というテーマを論じています。

最近の日本ではテクノロジー人材の不足やイノベーションの停滞といったことが国力低下の要因のように語られることがありますが、トインビーに言わせれば、そのような理由で衰退した国家・文明は歴史上にひとつもありません。 

私たちはまさに「自分で考え、自分で決める」という気概を失い、トインビーの言葉を借りれば「自らのうちの虚ろなもの」にからめとられることによって滅びるのです。"

ここから私は思いました

1、原理原則

→大義

2、他人に頼る

→仲間

3、自らの哲学

→情熱の源

山口周さんの本における、人生の経営戦略を考える上での、大きな課題感として、社会衰退の大きな要因の一つを衝撃と共に伺いました

この、自己決定能力の衰退、については、以前、【自己決定ノベーション(1082回)】で、神戸大学と同志社大学の研究として、幸福感に与える影響力は、  

健康 → 人間関係 → 自己決定 → 所得 → 学歴との関係があるとの話で、第3位に自己決定が入ってるので、社会的にも大事な要素として認知されてきている、と言うことも思いました

これを乗り越えることを、私なりに考えてみました

一つは、原理原則としての、メジャメントを持つ、と言うことかなと思いました。それは、法律のようなルールもそうですし、倫理観といった話もあるかと思います

ここに難しさがあって、必ずしも、風土や国などが違うと、各々は一致しないこともあるので、そこは対話をしながら、お互いのルール、倫理観を一致させる努力が必要と思いますが

その上での、原理原則ということを、個人としては、しっかり押さえておけるかということがあるかと思いました

二つ目としては、自己決定は、必ずしも自己のみで決定しなくてもいい、ということかと思いました。

それは、昨日もお話ししましたが、【責任を果たすには頼るノベーション(1311回)】で哲学者の戸谷洋志さんのお話をしましたが

自己決定のゴールは、より良い人生を選択すること、と考えると、人に頼ってもいいのである、ということから、仲間と共に相談して、最後は自分で決定する、そんなプロセスがあってもいいかと思いました

そして最後は、自らの、心の中にあるコンパスが、どこを指しているのか、ということがとても大切になると思いました

これは、いつもお話ししていますが、情熱のポートフォリオ(大好き、利他、個性、成長)として、どんな気持ちや価値観がそこにあるのか、そこに照らし合わせて、最後は選択する、ということが

自分としても納得感があり、たとえ結果がどうあろうと、その時点においては、良い選択になるのではないかと、そんなことを思いました

こうしてみると、自己決定力を衰退させないためには、原理原則(大義)、他人を頼る(仲間)、自らのコンパス(情熱の源)となって、イノベーター3つのフレームを意識しておくことが、それの助けになるのではないか、そんなことを思いました

社会衰退を防ぐには、個々人の、自己決定能力が大切であり、それを鍛える一つ方法として、イノベーター3つのフレームを常日頃活用しておくこと、がその一役になる

一言で言えば

社会衰退を防ぐには自己決定能力を鍛えるノベーション

そんなことを思いました^ ^

参考:本: 人生の経営戦略 —自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20  2025年1月14日 電子版発行 著者—山口周 発行所—ダイヤモンド社

動画で見たい方はこちら

https://youtu.be/VW6YcDYvP-M