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山口周さんより、挑戦の成功確率を上げる方法に、めちゃくちゃ共感させて頂きました

曰く

"私たちは失敗者の伝記を読みません。読むのは成功者の伝記だけです。そこに「リスクを取って起業した」とあれば「なるほど、成功者はやはりリスクを取っている」と考えてしまうわけですが、これは統計学でいう「生存者のバイアス」の典型です。"

"実際のところはむしろ逆で、成功者ほど、オプション・バリューを保ちながら、リスクをコントロールして起業しているのに対して、失敗者ほど大胆にリスクを取ることがわかっています。"

"例えば経営学者のジョセフ・ラフィーとジー・フェンは、5千人以上の起業家に対して「本業を続けながら起業したか?」「本業を止めて起業に専念したか?」という質問調査を行ったところ、本業を続けながらサイドプロジェクトとして起業した人の方が、成功確率がずっと高いということを明らかにしたのです。"

ここから私は思いました

1、背水の陣バイアス

2、心理的安全性

3、セーフティネット・オプション

起業家で成功されてる方や、VCの方と話をすると、家を三回売ったとか、人生の全てを賭けて、挑戦しそして成功を勝ち取った話を聞くと、本当にスーパーヒーローだなあと、尊敬してしまうのですが

自分には、とてもじゃないけど、そんなリスクを犯すことはできないビビりだし、自分とは違う世界に住んでる方々の話だなあと、つくづく思ってしまいます

それでも、挑戦したい気持ちはあるし、何か守るものがある人たちには、なかなか挑戦はできないというのが、世の中の理だよ、と言われているような気がして、そこには少しの違和感がありましたが

今回の山口周さんの、オプション・バリューのお話は、そんなビビリな私にもとても勇気をいただけるお話しだなあとつくづく思いました

背水の陣を取らない限り、挑戦はできない、ハイリスクハイリターンが当たり前という、バイアスがやはりある気がします。

VCの方とお話をすると、そんなオプションを持って、起業をする人からは本気が感じられない、とか、いつか逃げるような人なんじゃないの、みたいな声を聞いたこともあります

有名なGoogleのプロジェクトアリストテレスにおける、心理的安全性の話は、組織において、イノベーションを創発しやすいという結果を出されていますが

社会においても、人生の心理的安全性を確保するような挑戦環境が整うことで、例えば、これまで、子供が小さいとか、住宅ローンがあるとか、そういった内在リスクをたくさん持たれている方も

ダメな時のオプションを幅広く持った上で、ある意味もっとカジュアルな起業のような挑戦ができる、そんな世界が生まれると、実は、起業家を増やすための大きな施策になるのではないかと思いました

そのためのオプションとして、例えば、新たな意義ある挑戦をしたい人のための、何らかのセーフティネットがある、そんな、セーフティネット・オプションというのが、とても求められているのではないかと思いました

現在、副業や、インターンや、休学などで、自主的にオプションを作られている方もおられますが、それができない人もたくさんいると思います

今私が取り組んでいる、StartupEmergence Ecosystem(SEE)は、それを仕組み的に実現することで、起業家、大企業、双方にメリットがあるオプション・バリューが提供できないか、試行錯誤を繰り返しています

それも含め、さまざまなオプション・バリューが出てくると、日本の起業家をもっと増やすことができるのではないか、さらには、人生のオプションもたくさん増えて、彩りのある人生にもなるのではないか

そんなことを思いました

一言で言うと

オプション・バリュー・ノベーション

そんな話をしています^ ^

参考:本: 人生の経営戦略 —自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20  2025年1月14日 電子版発行 著者—山口周 発行所—ダイヤモンド社

動画で見たい方はこちら

https://youtu.be/gJVjCYsYuTg