Listen

Description

藤子・F・不二雄さんから、ドラえもん誕生のアイディアの作り方に感動しました

曰く

"未来の世界から来た猫型ロボットという、これはこういうまとまった形では、かつて存在しなかったものなんですけども

これを一つ一つの部品に分解してみますと、まず未来、それからロボット、猫もそこら辺にうろうろしてるわけです

それ一つ一つの断片をとってみると、新しいものは何もないんです。自分の頭の中にしまいこまれている断片の、この集団の中をあれこれいじくり回して

あれが使えそう、これが使えそうと、捨てたり組み合わせ直したり、そういう作業の結果、一つのアイディアってものがまとまってくるんです。"

ここから私は思いました

1、日常の断片を組み合わせる byシュンペーター

2、デフォルトモードネットワーク  by 苧阪直行

3、とにかく分量をこなす by  吉本バナナ

1995年に公開された映画「2112年ドラえもん誕生」という映画では、アイディアが出なくて、うたた寝をしていた藤子・F・不二雄さんが、タイムマシンが欲しい、屋根の猫、部屋にあった起き上がり小法師、こんなことから、ドラえもんが生まれたとありました

普段から人のお話をよく聞く方で、メモ魔だったとのことなので、日々の生活の中にある、なんでもない普通の断片を、意識的に集められていたのかなあと、それがいつか花開く一つのネタの部品かわからないけど、大切な行動なのかも知れないと思いました

そして、まさにイノベーションの王道である、シュンペーターさんの、新結合を生み出すべく、既存のアイディアとアイディアを組み合わせることが、新しいものを生み出すということを、身をもってわかっておられたのかなあとも思います

さらに、そのアイデアというのは、簡単に生み出せるわけではないということも、そこにパッションがあって、諦めない気持ちのグリッドがあるからこそ

京都大学大学院文学研究科実験心理学名誉教授の苧阪直行さんの、デフォルトモードネットワークが、うたた寝の時に発揮されて、これまで集めた断片の離れたもの同士が、結合をして、ドラえもんの閃きに至ったのかと、感動してしまいました

一ヶ月前の連載告知では、まだアイデアがなく、かなりギリギリ追い詰められたところで、出てきたというところからも

ジェームズウェブヤングさんの、有名なアイディアの作り方、という本にある通り、アイディアは、一旦脇に置いて熟成させた中で、ある時閃く、ということにも、めちゃくちゃ通じるお話だと思いました

でもそこには、先日の吉本ばななさんのお話にあったように、圧倒的な分量を描いている、という前提もあるお話なんだろうなあと思いました。イノベーション的に言えば、量が質を超える、だなと。英語

あの、ドラえもんも、既存のアイディアの掛け合わせであり、デフォルトモードネットワークの結果生み出されている

ドラえもんもイノベーションの黄金律で生まれていることに感動しました

一言で言えば

ドラえもんの誕生ノベーション

そんな話をしています^ ^

参考:テレビ朝日 林修の今知りたいでしょ!傑作選 藤子F不二雄のスゴい偉業SP 2025/3/1  https://www.tv-asahi.co.jp/imadesho/

動画で見たい方はこちら

https://youtu.be/gE-xcMovHLA