アニメ映画「アイの歌声を聴かせて」に大号泣とともに、人、心、愛とは何か?について、深く考えさせられました。
ホームページには以下のようにあります
"景部高等学校に転入してきた謎の少女・芦森詩音は、抜群の運動神経と天真らんまんな性格で学校の人気者になる。が、実は試験中の【AI】だった!"
ここから以下の3つの問いを私は思いました
1、人間らしいとは?
「存在とは何か」ハイデガー
2、心とは?
「他者との関係に自己は生まれる」メルローポンティ
3、愛とは?
「愛とは他者を無条件に受け入れること」エマニュエル・レヴィ
久しぶりに大号泣してしまった映画に出会えて、本当に素敵な誕生日プレゼントになりました。もう中盤くらいから、涙が止まらなくて、最後はこんなに感動させて頂けるとは?本当に素敵な映画でした。
まず思ったのは、人間らしいって、なんなのか?と言うことを、考えてしまいました。ここで登場する、女子高生AIのシオンは、最初はポンコツでも、どんどん人間らしく見えてきます。
ハイデガーの、「存在とは何か?」という問いのように、AIが人間のように感情を持ち、記憶を引き継ぎ、他者と関係を築くとき、それは「存在している」と言えるんじゃないか?それは存在してないと言えないとは何か?みたいな問いを与えて頂きました。
また、シオンが、人間のように成長していく過程には、"仲間"の存在がとても重要な役割を果たしているなあと、言うことも思いました。
メルローポンティが、「私たちは他者との関係を通じて自己を形成する」と言われた通り、実は、我々自身が我々自身になった理由は、仲間の存在との関わりの中で育まれたものなのだとすると
それは、対象がAIだろうが、動物だろうが、我々と仲間として濃密に過ごした日々があれば、そこには信頼関係やそして、喜びや悲しみなどの感情自体も生まれてくるのではないか?単なるデータの記録ではなく、感情の記憶というものが生まれてるのでは?そんなことも思わせて頂きました
そして、もう一つとして、シオンが徹底的に、サトミや仲間たち「幸せになってほしい」と支援し続ける姿には、愛を感じざるを得ないと思いました。
それはプログラムだということもできるのですが、レヴィナスが言われた「愛とは他者を無条件に受け入れること」を思い出して、これってもはや愛なんじゃないの?と
人間かどうか、さらには生物かどうか、はほとんどどうでも良くて、真の仲間との信頼や、共に過ごした時間などを通じて、誰かのために何かをしたか、ということや、その記憶の中に愛が生まれるのかもなあと、
いやむしろ、初めて愛を知る存在だからこそ、最も純粋な愛を知ってるのかもしれない
そんなことを思いました
ひとことでいうと、
アイは仲間とともに生まれるノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:NHK Eテレ東京 初回放送日:2025年3月15日 映画 アニメ「アイの歌声を聴かせて」
ポンコツAI、約束のうたを届けます。https://www.nhk.jp/p/ts/YRPRKZWKX2/
参考:映画:アイの歌声を聴かせて 吉浦康裕(原作・脚本・監督) 大河内一楼(共同脚本) 出演:土屋太鳳 福原遥 https://ainouta.jp
動画で見たい方はこちら