斉藤孝さんの言葉に、イノベーションのあり方について、めちゃくちゃ共感させて頂きました
斉藤さん曰く
"何か一つの材料をもとにアレンジしていく、別の要素をつけ加えていくことでイノベーティブなアウトプットが生まれます。これは「アレンジ思考」ともいうべき手法です。 "
また、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんの言葉として以下の言葉を引用されてます
田中さん曰く
"もともとイノベーションの日本語訳は「新結合」、あるいは「新しい捉え方」とか「解釈」です。いろいろな分野の方々が集まって新しく結合する、新しい解釈をすることがイノベーションなわけです。
失敗と思われることも、別の分野ではすごい発見になるかもしれない。もう少し柔軟に、広く解釈すれば、イノベーションはもっとたやすくできると思います。
イノベーションを実際にやっている人も、単にくっつけただけじゃないかと思って、自分自身を低く評価している。
そういった人たちに、もっと気楽に考えようよ、意外と簡単にできるよと伝えたい。 (NHK『NHKスペシャル』より)"
ここから私は思いました
1、インポスター症候群
2、気楽にアレンジしてみる
3、誰にでもできる
「あらゆる人間の経験の中には、探究の萌芽がある。それを育てるのが教育である。」
(ジョン・デューイ『経験と教育』)
齋藤孝さんは、お話も面白いし、本もめちゃくちゃ読みやすくて、ためになって、大好きなのですが、今回の言葉にも痺れました
1、インポスター症候群
心理学者のポーリン・R・クランスとスザンヌ・A・アイムスによって命名されたものですが、きちんとした成功や達成のエビデンスがあるにも関わらず、それは自分の成果として感じられない、肯定できない、みたいな事をインポスター症候群と言うのは事を思い出しました
一見、謙遜していて美しいのかとも思っちゃうかもですが、これがひどくなると、なかなか挑戦することができにくくなると言う弊害が出てくるので、自信過剰になれとは言いませんが
周りの目を気にすることよりも、自らとして納得できたかどうか、と言うことに目を向けて、しっかりと自分自身も高く評価もしてあげようよ、と言うことも大切と思いました
2、気楽にアレンジしてみる
斉藤さんも田中さんも言われている通り、何かに何かをくっつければイノベーションなんだと、気楽に考えて楽しむくらいがいいのかなと思います
とかく仕事になっちゃうと、しかも、イノベーションなんてすごい人の実績を見せられると、何から始めたらいいかわからなくなる、と言うことが往々としてある気がします
イノベーションなんて仰々しい言葉でなく、ちょっとしたアレンジ、こう呼ぶと確かに、もっと気楽にできるような気がするなあと思いました
そして、とにかく何かに何かくっつけてみよう、って事を、子供のようにやってうちに、それすごく面白いかも、みたいなことになるので、まずは、何かと何かをくっつけちゃうプロジェクトを立ち上げるみたいなことが良いのかもなと思いました
3、誰にでもできる
哲学者のジョン・デューイは『経験と教育』から、「あらゆる人間の経験の中には、探究の萌芽がある。それを育てるのが教育である。」と言われているそうです
これは、まさに今の学校における、探究教育の元になったような言葉ですが、よくイノベーターは変わり者だ、とか、普通の人ではなれない、的な事を聞くこともありますが
私は誰でもが、そのスキルとマインドセットを学ぶ機会を与えられれば、誰もがイノベーターになれると、これまでのWGなどを通じても思います
それて、以前もお話しした、ハーパード大学で京都大学教授の、広中平祐さんの"人間の作業は全部創造だ"と言う言葉も、とても胸に刺さってます
つまり、誰もがイノベーターどころか、隣の誰かにセーター編んであげたとか、庭の木を切ってあげたとか、自分のパッションから、仲間と共に、誰かが喜んでくれる大義を実現することが、それ自体がイノベーションであり、イノベーターなのだと、私は思いました
一言で言うと
誰もがアレンジノベーション
そんな事を思いました^ ^
参考:本:思考中毒になる! 令和2年7月発行 著者 齋藤孝 発行所 株式会社幻冬舎
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