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今をときめくアニメーション監督の新海誠さんが、大ヒットされた"君の名は"の次の作品"天気の子"をつくるモチベーションにめちゃくちゃイノベーターを感じました

曰く

"君の名は こんなに嫌われるんだ

もっと嫌われるものをつくるべきなんじゃないかとは思ったんです

君の名は、のような物語が、嫌いだっていう人は、そこに何か動かされてしまったものがきっとあるんだろうから、

そこをもっと動かす物語を作りたいとは思ったんですよね

僕は自己犠牲を否定する少年に共感してもらえるような物語を作りたかっんですよ

「あの少年にこそ、気持ちがわかる」というように、みんなにできればたくさんの人に言って欲しかった"

ここから私は思いました

1、常識変換法 

2、賛成する人がいない、大切な真実 

3、嫌われる勇気 

1、常識変換法

"君の名は"は、めちゃくちゃ好きで、さらに大ヒットされた映画なので、そのファンをさらに拡大する路線で行くのが定石のような気がするのですが、新海誠さんが、それを嫌ってた人に焦点をあてて、次回作の"天気の子"を制作されたことに、衝撃を頂きました

これは、以前お話しした、クリエイティブ・ディレクターの西島知宏さんの、"常識変換法"に通じるなあと思いました("常識変換法"で誰もがイノベーターになれるノベーション(1443回)https://youtu.be/tw9NX6l-NHY

ある意味、ファンになってくれた人よりも、嫌いに思った人をターゲットとして創るというのは、リスクが高く思えるし、せっかくのファンが離れてしまうのでは?とも思いますが

まずは、常識と思われることの反対を考えてみる、そして、そこからアイディエーションをする、それによってこれまでにない新しいものを創発する、という"常識変換法"と、とても考え方が似ていて、イノベーター思考なのだなあと改めて思いました。

2、賛成する人がいない、大切な真実 

これは、ピーターディールさんが「ゼロトウワン」NHK出版2014/9/25にて言われていたとても有名な言葉ですが、イノベーターは他の人がまだ見えていない真実を見つけている、ということかと思います

新海さんは、"君の名は"を嫌う人たちに焦点をあてて、そこに実は誰もが気づいていない、新しい真実の可能性を見えていたのではないか、だからこそ、"君の名は"のファンの方々も、また新しい体験として、更なる大ヒットされたのかなとも思いました

3、嫌われる勇気

口で言うのは簡単ですが、これを実際に行うためには、今度はヒットしないんじゃないか?そんなリスキーなことをする必要があるのか?みたいな、反対や批判を受けることが、沢山あったのではないかとも思います

それを乗り越えられるのは、きっと、心理学者のアドラーさんさんからの岸見一郎さんが言われるところの、他の人の評価や批判は気にせずに自らのパッションの源に従うことができる、いわゆる"嫌われる勇気 著者 岸見一郎 2013/12/13  "を持ち合わせているからこそ、できたことなのではないかとも思いました

プロジェクトは、1人でやることではないので、沢山の批判やプレッシャーを浴びながらも、自らのパッションの源に従って貫いくことは、本当に大変なことと思います

おそらく新海さんは、自らの作品に対するパッションの源がはっきりしていて、それに従うことを第一に考えられているのかなあと感じました

たとえばビートルズのようなアーティストが、毎回出すアルバムで、ファンの期待を裏切るアルバムを出しながらも、さらなる賞賛を得ていったような

新しい作品を作るためには、嫌われることも聞く厭わない

もっといえば、

嫌われる作品の創るノベーション

それこそが真のイノベーターなのかもしれない

そんなことを思いました^ ^

参考:NHK Eテレ東京 スイッチインタビュー 2025/4/4(金)「坂元裕二×新海誠」EP1https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/K7Y4X59JG7/episode/te/2J73WQZ774/

動画で見たい方はこちら

https://youtu.be/TgaQ_IKeQ2s