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株式会社MIMIGURIデザインストラテジスト/リサーチャーの小田 裕和さんと、京都先端科学大学の名和高司さんの対談から、とても深い洞察を勉強させて頂きました。

名和さん曰く

"パーパスと言えば、「創業の精神」のような、原点思考のイメージがありますが、ここで言っているのは未来志向のパーパスです。よくシリコンバレーでMTPと言っている、Massive Transformative Purpose です。一体我々は、どういう社会、どういう未来をつくりたいのかという「想い」ですね。"

"自分で何をしたいのか、どういう世の中をつくりたいのかを〝思い詰める〟ことがパーパスなんです。そこに向かっていくときに、もちろん今の持ち物は最大限使いますが、それだけでは足りず、獲得していかなくてはいけない。"

"そういう意味では、パーパスに紐づいたことをやろうとすると、「足りないものは何なんだ?」と、自分で学習するなり、他者から学習するなりしていかないといけない。"

"自分の想いが本当に強くて、そこに自分らしさをしっかり描けて、自分らしい能力が裏側についていないと、自分らしい世界にはならない。 当たり前の未来予想図は、ほとんど何も生まないと思っていて、そういう意味で自分の想いはすごく大事なんです。"

ここから私は思いました

1、全ては想い(パッション)から始まる

2、自分らしい世界はなんだ(大義)

3、足りないものをどうするか(学習・獲得)

1、全ては想い(パッション)から始まる

新規事業をやる際に、既存の強みから始めるのか?という内なる力を見るのか、はたまた社会課題という外なる大きな課題からから始めるのか?なかなか迷うことがあるかと思いますが、それに一つの答えを頂いた気がしました

それは、"想い"(私の解釈における「パッション」)から始めるということかなと、感じました。ここでいう"(想い)は、こうありたい、こういう世界を作りたい、という未来への'想い"なのかと思います。

その単位は、会社組織であれば、まさにトップや幹部の"想い"となり、その中の社員であれば、一人一人の"想い"ということになります。理想的には、それが接合した、沢山の"想い"が出現してる、そんな状態が、新しい事業を展開しようとする、パッション溢れた会社ということなのかなあと、思いました

2、自分らしい世界はなんだ(大義)

そして、その先に、会社でも、個人でも、だとすればこんな世界であって欲しい、だったり、こんな世界を実現したい、という、自らのことだけでなく、世界や社会といった、沢山の人たちが喜ぶであろう、大義、というものを思う描く、ということなのかなあと思いました

よくワークショップなどで、どんな世界、大義のある社会をつくりたいか、やってまでみよう、とすると、みんなが幸せな世界的な、漠然とした大義がよく生まれるのを、体験してます

そこから抜け出すのは、最終的には、会社の幹部や、個人における、その人個別の"想い"パッションが、本当に深ぽれているか、ということに尽きるかと思います

自らのパッションが生まれるためには、どこかに強烈な自分も含めた人の痛みがある、それを見出すことがとても大切な気がしました

3、足りないものをどうするか(学習・獲得)

その世界が描けたら、その世界を実現するためには、何が必要なのか?そこで初めて、自分たちの強みでできるのか?ということが生まれてきて

さらに、できないのであれば、何が足りないのか?その足りないものをどう調達するのか?学習するのか?オープンイノベーションで獲得するのか?一気にMAをかけるのか?など、さまざまなソリューションへの道筋がみえてくる

そんな順番なのかと思いました

未来志向のパーパスから始めるために、全ては"想い"パッションから始まり、そして、どんな世界を作りたいのか?という大義を生み出し、その先に足りないものをどうするか?を戦略的に考えていく

一言で言うと

未来志向のパーパスノベーション

そんなことを思いました^ ^

参考:本:アイデアが実り続ける「場」のデザイン 新規事業が生まれる組織をつくる6つのアプローチ 2024年5月17日 初版第1刷発行 著者 小田 裕和(おだ ひろかず)  発行所 株式会社 翔泳社