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ゲゲゲの鬼太郎の作者の水木しげるさんについて、語られた荒俣さんの言葉が染み渡りました

荒俣さん曰く

"自分の道を突き進むためには、捨てられるものは捨てる、妥協できるものは妥協するって言う余裕がないといけないんで

他の人と違うのは、水木さんこの余裕があったんですよ

だから最後に、面白いことを書いたり、あるいは今の戦争の漫画でも、あのリアルな背景や描写をちょっと飛び越えて、人間はそれぞれちょっとコミカルな関係にあると言う

あの余裕作ってたとこが、水木さんの知恵の1番大きなもの。"

ここから私は思いました

1、内面の余裕

2、対象との余裕

3、常識からの余裕

1、内面の余裕

小さい頃から、アニメでゲゲゲの鬼太郎は、本当によく観てたのですが、おかげで夜にトイレに行く時などは、どこかに妖怪が隠れてるのでは?とすっかり怖くなっていたことを思い出します

それでも、目玉おやじや、ネズミ男など、個性が強いキャラが大好きで、笑えるけれども感動してスカッとできて、そして怖い、いろんな感情のスイッチを入れてくれる作品だったと思います

そんな水木さんと親交があられた荒俣宏さんからの言葉は、イノベーター水木さんを表してるなあと思いました

一つは、内面の余裕、のことを思いました。これは、アドラーさんの言うところの、課題の分離、ができるかどうかに、大きく関わる気がしました。

告白した彼女からの返事がなぜないのか?みたいなとこをずっと考えていても意味がないわけで、自分のコントロールできることに、集中できるかどうかというのは、心の中の時間と空間を空けてくれるものになると思います。

そんな心の中の余裕があるからこそ、イノベーティブな作品を考えられる、隙間を生み出していたのだろうなあと思いました

2、対象との余裕

また、外部の人との間における、余裕というのもとても大事だなあと思いました。以前、精神科の先生から聞いた話ですが、あんまり親身になって聞きすぎると、心を持ってかれることがあると

つまり、精神科の先生ですら、外部の人との間に、ある程度の距離感を保っておくことを意識しないと、いけないということでした。

人に共感できて、人の痛みを自分の痛みのように感じられる人は素晴らしいなあと思いますが、それが度を越してしまうと、自分自身を他人の気持ちに持ってかれるということがあるので、自分と他人の間に、ある程度の余裕を持たせた距離感というのも、大事かもしれない、そんなことを思いました

3、常識からの余裕

また水木さんの作品は、鬼太郎にしても、戦記にしても、これまでの常識を打ち破る作品ばかりだと思います

これはイノベーターにも関連することですが、常識に対して、あまりも固定的に狭く捉えてしまうと、面白く無くなってしまうので、ある程度、常識の枠を広げてみる、ある意味、少し抽象化して見てみる、そんなことが大切かと思いました

それは、イノベーションにおけるブレイクザバイアスの基本的なスタンスとして、常識を疑う、ということがありますが、もう少し抽象化して考えて見ると、また全然違う常識が含まれてくるということがあると思います

そこの部分を新たなソリューションで攻めていく、そんなことがイノベーターには大切かと思いました

ということで、荒俣さんが言われたところの、水木さんの、余裕、というものについて、私なりに考えて見ました

それこそが水木さんのイノベーションの現存ということで

一言で言うと

ゲゲゲの余裕ノベーション

そんな話をしています^ ^

参考:NHK  Eテレ東京 先人たちの底力 知恵泉 水木しげる“鬼太郎”と“戦記漫画”の間に 2025/4/29 (') PM10:00~PM10:45 https://www.nhk.jp/p/chieizu/ts/R6Z2J4WP1Z/episode/te/58QMMX3Z1G/

動画で見たい方はこちら

https://youtu.be/LhRMk8-NDm0